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七七さんに投稿した77 ①29句

 
 ホテルの窓から小さい花火


 汽笛が鳴ってあの日に帰る


 少子化対策恋愛授業


 記憶に無いと台本通り


 狸寝入りと言ったら笑みが


 10年やっても喋れぬ英語


 スポーツしないがスポーツドリンク


 石頭にも笑いのツボあり


 遺書書いて出る大食い大会


 いいねという名の脳内麻薬


 僕の香水虫除けスプレー


 あくびしてると目が合う上司


 物忘れしてシンプルライフ


 祖父の引き出し いつかの恋文


 いるはずもないあなたを探して


 ノンアルで酔うきみのジョークに


 歳を取ったらハイクスクール


 ひぐらしの声夢まで響く


 余白の多い人生涼し


 弱虫こそが最強の虫


 冬将軍と休戦協定


 観光資源は幽霊だけで


 夢の中でもきみを探して


 口の悪さも直りますかね    「歯医者」


 居眠り議員にコーヒー差し入れ


 言の葉サラダでこころカラフル


 額のシワはあんたのせいよ


 痩せてる人の太った話


 夜桜ぱっとスマホに落ちた


アニメ「舟を編む」のエンディングです



ナナナナさんは2022年10月に初投稿しました。
文字通り七七なので短く最初は苦戦しましたがコツを掴むと楽しいです。
今日の一句になった29句を並べてみました。
シュール、お笑い、ポエム系が混ざってます。
最近せきしろさんと又吉直樹さんの自由律俳句集「カキフライが無かったら来なかった」と「まさかジープで来るとは」を読んで自由律俳句っぽいのを作ってみたんですが、七七もある意味自由律俳句の一種かなもしれません。
種田山頭火のようなものが自由律俳句と思っていたらシュールなお笑いも入っていて文字通り自由でした。
狸寝入りと言ったら笑みがは太川蛭子の旅バラという番組で蛭子さんがバスで狸寝入りしていたシーンです。
痩せてる人の太った話は同僚の言葉をそのまま。
ホテルの窓から小さい花火は読んでいる小説のワンシーンです。


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