【1分小説】35# 物差し :奇妙
「あ、あれ…?」
ベンチで居眠りをしていた女性。
「え?えー⁉」
女性は周りに目をやり驚愕する。
目覚めると、そこは異世界?だった。
「人ってあんな見た目だっけ⁉」
目の前を散歩している人を見ると……
「身長が3メートル近くもある…」
「だけど脚だけで2.5メートルくらいあるし…」
「……」
「あそこの八百屋さんにも…」
公園に隣接してる、すぐ近くの八百屋を見た。
「おい!値段が間違ってるじゃねぇか!」
「しっかり計算しろよ!」
「す、すいません……」
八百屋には買い物してる客と店長らしき人。
だが、店長が文句を言われている様だ。
「お前んとこの“820円”は、うちの“630円”なんだよ!」
「すいません…」
……
「ど、どういう事なの」
一連のやりとりを見ていた女性は頭を抱える。
「人の大きさ、お金の価値が人によって違う……?」
「人の物差しは他人には当てられないって事?」
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