カフェ開業から30年&自己実現のためのハーフリタイア生活を獲得するノウハウ⑨
今日もお客さんから「脱サラですか?」って、聞かれました。3月に入り3日連続で。最近、周りの人のマインドが変化してませんか?
おはようございます。ある時は料理人&ある時はハウスビルダー&ある時はカホン作家のマスターです
少しづつ暖かくなってきました。もうすぐ春です。
コロナの心配も無くなっているのでしょうか、3月に入り、お客さんが増えてきました。ありがたいです。
写真は当店自慢の ふわふわパンケーキです
注文が入ってから焼き上がるまで30分かかります。
ふわふわキープ時間、30秒。
それ以降はどんどん萎んでしまいます。
急いでサーブします。「お早めにお召し上がり下さい」
このパンケーキ、材料がシンプルな分、ふわしゅわ感を出すのが難しいです。また、当店独自の味や食感を出すまでに1年ほど時間をかけました。
ネットには良さそうなレシピが沢山ありますが、どれもやってみて確かめてみないとわかりませんし、独自の味といってもそう簡単にはいきません。
パンケーキ一つとっても、試行錯誤の連続です。
カフェには流行りのスイーツがあり、カヌレ、プリン、パンケーキなど、ある程度流行りに合わせたメニューを作ることも大切です。
マスターは今年で還暦、60才です。お客さんに、「脱サラですか?」って聞かれるということは、もっと若く見られているということでしょうか? 30才〜40才? まさかそれはないし
60才からの 脱サラは厳しいと思いますし。
マスターは脱サラの経験がありますが、もう30年も昔です。
やはり、来店されるお客さんと少し話してみると、ご自分が 脱サラして独立開業したいとのことで、たまたまマスターを見て、自分と照らし合わせてみた、という感じでした。
3日間連続してお客さんと話すと、脱サラしたい人が増えているのか? と思ってしまいました。
お客さんと話すといっても、営業中で、ほんの1分2分ですし、ここで書くように言葉も選べません。
もしあなたが、将来、飲食店を開業して、成功したいとか、長く続く店を持ちたいとか、お客さんに本当に納得してもらえる商品を出したいとか、本気で思うなら、いきなり 脱サラはおすすめはしません。
脱サラするなら、10年前から作戦を練って、開業資金をがっちり貯めて、石橋をハンマーで叩いて渡って安全なら、開業スタートです。飲食店の廃業率はスタートから1年間で30%という驚きの数字が出ています。3軒に1軒は直ぐ潰れてしまうんです。
いきなり脱サラ→即カフェ開業、昔はよく聞きました。昔は(FCではなく)コーヒーメーカーさんの開業サポート付で開業、派手に公告し派手にオープン、数年後、派手に潰れていきました。
店が潰れても、コーヒーメーカーさんにはリスクがない仕組みになつています。(今は無き地元にあったカフェ喫茶のチェーン店:別記事にて)
現在、開業する際は、自分で情報をとり、自分で店の全てをデザインし、リスクも自分で全て負う、のが主流です。
開業する前の段取りが80%(100%は無理です)完了しているか、開業後の、修整、変更、追加の余力を残してあるかで、成功するか失敗するか、長く続く店が持てるか、直ぐ潰れてしまうかが分かれます。
例えば、沢山のメニューの中の、パンケーキ一つとっても、納得いくまで、一年の時間がかけれるのか、ということです。
どの店も売上が計画通り上がっていれば、理想の店がオープンと同時に出来ていれば、飲食店の廃業率はもっと下がっています。
また、食材の値上りも厳しいですね。パンケーキで言えば、玉子、薄力粉、グラニュー糖、牛乳など、全部です。
光熱費も高すぎ。パンケーキを焼く時間、高ワットの電気を使います。
美味しいものは長い時間と高い費用がかかります。
これがクリヤされる裏づけがあれば、安全に開業できます。
マスターの意見は、脱サラするなら、足元を固めてからスタート、です。独立開業する時に、戦う武器をもたねば直ぐ負けます。
いきなり 脱サラして、「カフェならできそう」ではとても無理です。
例えば
・当店のように、家賃や人件費が無いカフェから始める(自社物件、店舗セルフビルド、ワンオペ、家族経営:詳しくは別記事にて)
・いきなり脱サラではなく、副業からスタートする
・すごい店ですごい修行をする
・年中無休で働ける強靭な体を作ってスタートする
・間借りカフェをやってみる
・キッチンカーを始める
・どこにも真似のできない製法特許をとってスタートする
・コーヒー農園を作って(温室栽培)オリジナルコーヒーを出す
・カフェとのコラボ、ドッグカフェ、文房具カフェ、本が読めるカフェ、アートギャラリーカフェ、将棋カフェ、など自分の長年培った得意分野を活かしたカフェを始める
・十分過ぎるほどの運転資金でスタートする
上手くいくパターンはたくさんあります。
始める前なら選び放題。
しかし、どれだけ綿密に計画しても、その半分も思い通りにはなりません。例え思い通りにならなくても、これが楽しめるくらいの余裕がないと水商売・自営業は長く続けられません。
また、自営業者からみて、会社に勤めて安定したサラリーをもらっている人は、うらやましい面が多々あります。コロナ禍に、飲食店などに給付金、支援金をいただけた経緯はご承知の通りです。カフェは水商売です。大波、小波、安定とは程遠いです。
脱サラ、チャレンジする勇気も大事、しかし踏みとどまる勇気も大事です。
クラフトカフェビックフォレスト・3号店・since2018 Instagram
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