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カフェ開業から30年&自己実現のためのハーフリタイア生活を獲得するノウハウ④

ハート枡のパンナコッタ パンナコッタは今流行っているスイーツではないけれど美味しいからメニューに入れたい。けど、スタンダードのスイーツは出し方を工夫しないと売れないから、器から作ってみた。


おはようございます。ある時は料理人&ある時はハウスビルダー&ある時はカホン作家のマスターです。

当店のフードやスイーツを見て「写真を撮ってもいいですか?」って、女子からよく尋ねられます。「あーいいですよー」なんて素っ気なく返事しつつ、お客さんに見えないように、年甲斐もなく小さなガッツポーズをしているまだまだ子供頭脳のマスターです。

パンナコッタは材料がシンプルの分、甘みの調整だけミスらなければ大成功。冷たくてプルルン食感がさっぱりして抹茶とよく合い、食後のデザートにお勧めしています。
ただ、今の寒い時期はメニューには無く、春になったらまたメニューに登場します。

パンナコッタは昔からある誰もが知っているデザートです。
大抵どのカフェもガラスの器、ワイングラスのような器に横から白いパンナコッタを見せて、フルーツソースで色付けして出しているかと思います。
抹茶の本場、京都には、四角の枡の、抹茶のティラミスが有名ですね。
岐阜県大垣市には、ヒノキの枡の専門店があり、枡カフェというおしゃれな店もあります。店内内装に四角の枡が装飾に使われています。

そこでマスターは考えます。「店のキャラを出したい」「よしハート型の器・枡を作ろう」
普通はワイングラスか四角の枡を買ってきて試作を始めます。

マスターは昔から人真似は嫌いなんです。自分でも厄介な性格だなと思います。しかし、このこだわりが自己満ではなく、お客さんの満足に向けば、店側もお客さん側もメリットになり、きちんとした商品になります。

マスターは、パンナコッタよりも先に、ハート型の枡の試作を始めます。質の良いヒノキの板を仕入れて、空き時間使って1ヶ月ほどで完成。
パンナコッタはレシピ通りに、抹茶をふって、試食タイム。
「おーこれならいける」写真撮ってメニューに載せて、Instagramで宣伝して、いつもこんな流れです。
時間がかかるかかる。
たとえ時間がかかっても(タイパ無し)お客さんの笑顔を想像しながら作る過程はホントに楽しい。
(日曜大工レベルで作れます、ハート枡の作り方、抹茶を綺麗に乗せる方法:別記事にて) 

店で何を出すにしても、店のこだわり・オリジナル感を出さねばならない。それに囚われすぎて、反省することもあります。
だけど、「欲しいものは自分で作る」というポリシーは曲げられない。

ハート型の枡を専門店に発注すれば製作はしてもらえるでしょうが、作る側に立つとこんな厄介な注文は受けたくないだろうし、大箱カフェでもあるまいしロット数も100個とか200個じゃないと受けてくれないだろうし、単価も四角枠の2倍で収まらないだろうし、なんてことがマスター秒でわかってしまい、「自分で作ったほうが早い」となります。

ヒノキ(桧木)の良い目のパーツをカットして、組み立て、すり合わせて仕上げます。食品を入れる器なので、いつものDIYと別物。特段注意を払い作ります。

マスターの木工業者(カホン工房もやってます)的な見積もりは、ハート型の枡、1個1000円ほど、自分で作ると材料費1個100円ほど、10分の1です。10個作ったので、1000円くらいの出費です。(手間賃はゼロ)支払いに困るも何もありません。元を取るとか取れないとか余計なことは考える必要もありません。

カフェをやっていると、新メニューのアイディアも次々と出ます。その度に、器代に10万円〜20万円を支払っていたら、店の経営は成り立ちません。たちまち経費倒れします。

お金をかけなくても、アイデアをひねり出し、手間をかければ、お値段以上の価値を提供することができます。
店のオリジナルスタイルはこうやって少しづつ出来ていきます。

https://www.instagram.com/craftcafe.bigforest/


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