心の低空飛行期間
空を飛ぶ時、残念ながら私は飛行機でしか空を飛べないけれど、いつも太陽が明るく風も穏やかな青空飛行の時や月が明るく静かな星空飛行だったら嬉しい。
でもそうはいかなくて、ひたすら白や灰色の厚い雲の中や、激しい雨がバシバシ窓を打ち付けて機体がガタガタ揺れる中を飛行し続けなくてはいけないときもある。そんな時は不安だし、気が重い。
私たちの心の飛行状態もそんな時がある。 気持ちも身体も快調、太陽がさらに明るく「気持いいな」と感じる時期。と、気持ちも身体もいつもより低い位置にいる自分を感じて「私、下がってる・・・」が続いてしまう時期。
そんな時は心の低空飛行期間と自覚して、無理に高度を上げようとしないでしばらく低空飛行状態を続けていいと思う。
灰色の雲の中から必死に抜け出そうと頑張っても、そういう時はそのエネルギーが不足しているのだから浮上できない。その灰色の雲の中で方向を見失って、青空に出るのにさらに時間がかかってしまうかもしれない。さらに悪い事に乱気流にはまってしまうかもしれない。
だから心がすぐに浮上できな期間だと思ったら、安全飛行第一で低空飛行ですごす。
低空飛行でパタパタとそのまま低く飛び続けていればいい。
口数が少なくなったり、どこか落ちている空気を感じた人からは「どうしたの?具合悪いの?大丈夫?」等々面倒臭いけれど気にかけてくれている人の質問攻めに合うかもしれないけれど。仲がいい人になら「今低空飛行中なので、浮上するまでしばらく安全飛行で行きます」と耳打ちしておけばいい。あなたを知ってる人なら理解してくれるはず。
低空飛行しながらの期間はもゆっくりと歩いたり、食事したり、会話したり、落ちなければ怪我もしない。
だからたまの低空飛行中は無理に、無駄にエネルギーを使わない補給期間だと思って過ごす期間。
そうしているうちに「あ・・・抜けた」っと思う時が来る。
そうすれば自然に上昇し雲の上に出て、また青空と太陽の近くで晴天飛行の日が戻ってくるから。