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番付発表で考える…

九州場所も番付。


新大関大の里だが、巡業を一時離脱と不安あり。ここまで勢いだけで来てるといってもいい。その勢いが止まる材料が何になるかというのが考えてしまうが… 負け越しすらないというのは前代未聞。 大関2人は影も薄く期待はしにくい。照ノ富士も糖尿病と膝のケガで離脱。本場所は難しいだろう。

三役に誰が収まるか。不振の十両力士の中で誰が残るかというのが目玉だったが、小結には若元春と正代。王鵬は上位で奮闘したが筆頭に止められた。

十両から幕下には欧勝海が残った。 朝乃山は幕下陥落。温情で残すという予想もあったが… とにかく入幕5人、十両昇進6人と入れ替わり多い。それだけ番付を維持する力士も減っている。もっとも十両は休場者が多かった。怪我がどこでも目立つ。

十両も色々。安青錦が所要7場所での昇進。安美錦が育てた初の関取だ。若碇は元幕内大碇が父。親子関取は13組目。最近増えてきた。琴栄峰は兄が琴勝峰。兄弟関取は22組目。

新十両3人が22歳未満も2004夏の琴欧州、萩原、豊ノ島以来という。この顔ぶれを見ると将来有望? 十両6人も久々。

尊富士が幕内復帰。どれだけ奮闘するかだが相撲ぶりを見るヒヤヒヤ。下半身のケガは今に始まったものではなく今さらどうにもならないという。

玉鷲は40歳になる。幕内では名寄岩、旭天鵬、安美錦についで戦後4人目。じわじわ弱っているが大けがはなくここまできた。30代半ばから全盛を迎えたのも珍しい。上の3人は若い頃より定着していた。まだ1年はいけそうだ。

大の里は史上9場所、入幕5場所での大関。9場所は羽黒山を抜いて最短だが、5場所は東富士がいた。東富士の場合、14歳でのスタートとはいえ新弟子時代は弱く前相撲を5場所取った。のちの幕内力士も前相撲を2~3場所経験は少なくないが、5場所はなかなかいない。大相撲はスタートだけでは図れない証左。

さらに大正の大錦は入幕から3場所、栃木山は6場所。しかしこの時代は東西の均衡も大きく現代と比較するには無理がある。



それよりも巡業での離脱が多かった。途中復帰もあるようだが同じ力士が1日に2~3番出場など、興行としてはボロボロ。赤字を取り返すべく強行日程の巡業を組んでいるというが、力士は疲弊。看板の照ノ富士も途中離脱と尻すぼみであった。

これでは九州にどれだけ内容があるか不安である。


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