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大の里はやはりもっている?

10日目。照ノ富士は霧島に圧勝。もはや敵となる力士がいるのか。

大の里は乱調。どうも朝稽古を休んだという話もあり批判されている。


腰高、引き、右差しのみにこだわる相撲と武蔵丸の評した単純さが仇となっているのか。師匠が10年以上なしえなかった優勝をわずか入幕3場所で獲得というのも今後に影響しそうだ。

とみた11日目。全勝照ノ富士を豪快な引きで勝利。

大の里が両手を仕切り線について待つ。照ノ富士がゆっくり腰を下ろして立った。立ってすぐ左の上手をとったが、どこか焦りもあったか右は不十分ながら前にのめりながらも出ようとした。そこをすかさず大の里が左からさっと突き落とし気味に引いた。照ノ富士は目の前に相手なくバッタリ両手をついて土俵に這った。

元若乃花は大の里は左を何度か巻き替えるような動きをしたと解説。いわばおとり・フェイント的な動きで、これが突き落としにつながったとしているが、右差しばかり頭にある大の里はそこまで考えていたのだろうか。大の里は確かに巻き替えのようなこじ入れるような動きはよくしている。正直技能派でもない大の里は、何とか右を差したいということばかりが頭にあっての動きとみているが。

動きはどこか硬く照ノ富士にも先場所完敗したためか、早く勝負をつけたいという気負いがあったように見える。仮に大の里が1敗2敗で追うというポジションでは大の里にかなりの気負けがあったのではないか。ある意味5敗という気楽な位置だからこその今日の白星ともみる。これで大の里は照ノ富士に2連勝。

貴景勝も10日目阿炎相手に一気に出た。内容は勝ったが勝負は落とした。今日の豪ノ山は厳しいとみたがのど輪で押し込まれながらうまくいなし、交わし、機をみて突き落とした。前半よりも動きは良くなっている。ギリギリだ。

大の里はどこか持っている男ではある。場所前の予想通り、今場所は試練の場所となった。優勝1回で終わることはないとはいえ意外にも早く壁に当たっている。今場所後の大関昇進は完全になくなり、2桁も怪しい、今年中には大関というのも意外と厳しいかとみてしまう。10日目は輪島優勝の場所を特集していたが、天才輪島とて大関まで15場所を要した。

北の湖が上手投げにいくところ左からすくうという小技を見せた

3敗に大関2人、隆の勝、美ノ海、若隆景。

琴桜は霧島の前捌き、いなしにうまくやられた。やはり土俵際の逆転など消極さが響く。霧島は5敗を保つ。

照ノ富士圧倒的有利とはいえもうひと波乱あるかもしれない。


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