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後半に向けて

中日終わる。照ノ富士は宇良をうまく捌き、湘南乃海にも危なげなく勝ち全勝。

7日目の宇良戦は絶賛されたが確かに良かった。宇良もレスリングのような奇妙な相撲ではなく、はず押し、肩透かし、出し投げと相撲本来の技を繰り出し照ノ富士を翻弄した。照ノ富士も膝がお留守ながらもよく対応した。強引に小手に振るなどせず、冷静に廻しを取って前に出たのがよかったのだろう。


照ノ富士もよくついていった

ほとんど宇良ペースの相撲で40秒弱の相撲ながら見ごたえがあった。近年淡白な相撲が目立つのは、押し相撲が多すぎるのも要因と考えるが、やはり面白い相撲は四つになってこそ、両者がうまくかみ合ってこそではないか。

それ以上に九重(千代大海)の話もあるがたたえるような様子もみられ、土俵美の観点からもいいものであった。白鵬であれば土俵下に突き落としたかもしれない。宇良とは大けがで序二段陥落からの復活という共通点もあり通ずるものもあるか。


気づけば全勝照に2敗が琴桜、正代、美ノ海。もはや終盤のような顔ぶれ。琴桜は消極的ないつもの相撲では先が見える。正代にイチかバチかで照ノ富士と当てるか。初場所で突如開眼もあっただけに期待度という点で琴桜よりはある。美ノ海は不調力士からの勝利も多くどこまで残るか。面白い存在となるかもしれない。

貴景勝は相変わらず苦しい。来場所の10勝も視野に入れているかあるいは…という状況だろう。しかし霧島はその貴景勝にあっさり敗れ、豊昇龍には勝利している。これだけ潰しあうのだから上位は星が上がらないのは当然。

大の里は序盤見ると大敗もあるかと見たが復調してきた。大関へ向け足がかりとなるか。

このままでは4関脇もありそうだ。それほどどん詰まりといえる。またもや大関不足というのもあるだろう。何か元に戻りつつある相撲界。

尊富士が出場。阿武剋をもろ差しからの寄り切りで勝利。阿武克にも硬さがあったようにも見えるが、やはり技能が違う。無理はしないでほしいが。

幕下上位は混戦。大青山が全勝、木竜皇、欧勝海が3勝。さらに付け出しの一意も全勝。一方の十両は負けの込む力士もいるがまだ不透明。

序ノ口の炎鵬。今年で齢30。一番相撲に敗れたが3勝1敗。どこまでできる。

前半終わってこの結果では、照ノ富士に一泡吹かす力士がどれだけ出るかにかかるだろう。全勝で終わるということはあってほしくないが…




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