『リトル・ワンダーズ』を観た
広告に書かれた「レトロフューチャー」という言葉がしっくりくる映画でした。ですが、僕はその言葉はあまり好きではありません。レトロを感じるには、僕はまだ少し若い気がします。
この映画自体はよかったです。現実と非現実が入り混じるような映画。物語の根本をなすゲーム機は日本製を思わせる名前でした。ゲーム機は日本というイメージもレトロの要素なのでしょうか。
それはさておき、子どもというと劣っているイメージがあるのが嫌です。大人はそれほど優れていないと思います。就職を大人への仲間入りだとおもっているので、成人し未就職の僕は子どもでも大人でもありません。
レトロという言葉に関して、大人は、かつての僕らの暮らしだったと主張します。それが不愉快です。埋めようなのない歳の差を押し付けられても、どう反応してよいかわかりません。この文化の保守的な運用が「レトロ」としてでしか現れないのです。どう捉えるかは人それぞれですが。
子どもが主役の映画は、大人への風刺が効いてて面白いです。一方で、その映画を作るのは大人だということを忘れてはいけません。どうしようもない感が募ります。子ども心を忘れることほど恐ろしいものはない気がします。
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