奮闘記③ 人間、そんなすぐには変われない
今日で8月も終わりですね。
夏休みが明けて5日が経ちました。
本格的に授業が始まり、気になる子にとっては辛い時間が増えました。
まぁ、その子だけじゃなくみんな辛い。教員も辛い!!
もちろん、学習には何一つ取り組みません。
取り組まないというか、取り組めない。
もはや、支援すらできていないのが現状です。
教員としては最低限、学力の確保を…とは思うものの、一斉授業の中ではそんなことはできないですし、正直、優先順位も最下位に転落しています。
1日に一度、取り出し支援をしてくれているのでそこで何かはする、それくらいです。
ですが、問題はそこではないのです。
学習は取り組めない。
今更やるなんて選択肢はその子にはありません。もう戻れないのでしょうね。
それでも教室にいるとなると、その時間をやり過ごさねばならない。
彼が好きなことの図鑑を作ってみたら?と提案するものも、それもすぐに飽きてしまいました。
とにかく粘り強さが1ミリもない。
GIGAで好きなことを調べてもずっとは調べてなんかいられないし、毎日同じものをみているから積み重ねも何もない。
結局、暇になってしまう。
それでも注目は浴びたいし、何かはしたい。
だから何をするかというと…
そうです。
不適切な行動です。
絵を描いて過ごしたり、興味のあることを調べているのは全然オッケーです。
しかも授業内容や指示は聞いているので今何をしているのかは分かっているんですよね。
また、教室の一角にその子の興味のあるコーナー(係活動で作成したもの)を設けており、そこで静かに遊ぶのもオッケー。
しかし、授業を妨害し始めるとこれは困ります。
一人ひとりの学習を確保するのが難しくなるからです。
電気を消してみたり、
黒板に文字を書こうとしてみたり。
はたまた、暴言を吐いてみたり。
本当は注目を浴びていたいし、関わってほしい。
でも、素直にそれはできない。
というか、もはや無気力です、
授業の時間には楽しみが全くない。
図工や音楽、体育でも難しい。
体を動かすのは好きだけど、規則がある遊びは参加できない。
できることはごっこ遊びのみ。
色々とあるから正直とっても腹が立ちます。
しかし、冷静に文字に起こすと本当にかわいそうで仕方ありません。
しかし、一斉の中で担任一人では対応するのはやっぱり無理なんです!
完全に個別対応をするしかないのは誰もがわかります。
しかも、代わる代わるではなく、関係性をしっかりと持てるように同じ人が継続して支援をする必要があると思います。
しかし、残念ですが、そんなことができる教員がいないのです。そんなプラスαパワーは現場にはありません。
みんなもう持ち場が決まっているので、そんな対応をする状況ではないのです。
管理職もコーディネーターの先生も他の先生方もたっくさん支援してくださっています。
もうこればかりは仕方がありません。
仕事ですから、やったるしかない。
というわけで人がいない以上、担任がやれることは限られます。
不適切な行動には目を瞑り、
適切な行動には価値づけを続けること
周りの迷惑、危険なことには毅然とした態度で指導
個別に関わりすぎない
拒否感を保つ
あとは…できません。やりません。
その子の心が落ち着いた時に適切な支援方法で学習をしてください。
さて、明日からは6時間が始まります。
どう考えても無理だなぁ。笑
でも、明日のことは明日の自分に任せます。
不安に思っても今は何もできないのだから!
なーんて思うけど、やっぱりイライラ、不安でそわそわ。
人間はそんなすぐには変われないんだなぁーとしみじみ思います。