ピッチが変わると調が違うように聴こえ、それで・・・

スピネットはA=415Hzで調律しています。そして以前は平均律になっていましたがヴァロッティに変えました。これで先生の楽器と同じ調律になりました。

さて、A=415Hzとかいっても、なじみがないと今ひとつピンとこないかもしれません。
NHKの時報がA=440Hzです。また、一般的にピアノも440のことが多いでしょう。うちのは442になっています。ちょっとだけ高めにしてあります。

A=415というのは、すごくおおざっぱに言って、440より半音低く聴こえます。だから415でA(ラ)の音を鳴らすと、440のAs(ラ♭)みたいに聴こえます。
415で「ドレミファソラシド」( C-Dur,ハ長調)を弾くと440の「シド♯レ♯ミファ♯ソ♯ラ♯シ」(H-Dur,ロ長調)みたいに聴こえます。半音低い調に聴こえる。

これ、慣れないとかなり違和感があると思います。
絶対音感保持者にはきついらしいです。私もレッスン初期の頃、先生から絶対音感あるかきかれましたが(^^; 幸か不幸か、そんなものは持ち合わせておりません。(なお、ピアノに関してなら単音を鳴らされればそれが何の音であるか100%当てることはできます。また、私の耳は「固定ド」です←これは学校時代の音感テストで判明済み。 ただし、これらのことをもって私が絶対音感保持者であるとはならない。なぜなら、あれはそういう訓練を受けなければ身につかないらしいし、私はそんな訓練は受けていないから)

うちのピアノは442で、スピネットは415です。合奏はできません(^^;


今日、久しぶりにバッハの「インヴェンション」の第5番を弾いてみました。
Es-Dur(変ホ長調)の曲です。
ところで上に書いたようにピアノで弾いた場合より半音低く聴こえるので、この曲についていえばD-Dur(ニ長調)みたいに聴こえるのですね。
そうなると、まるで雰囲気が違って聴こえるのです!別の曲みたい。
スピネットで弾くとこんな風に聴こえるんだ、ってものすごく新鮮な感じでした。

あ、そうだ♪
チェンバロで演奏された「インヴェンション」シリーズでいいなぁと思っているものがあって、「チェンバロぅ!」さんの動画サイト、これいいですよ。「インヴェンション」以外にもたくさんあります。また、1つの曲についてレジスターをいろいろ変えて3種類くらいで弾いていて面白いです。下鍵盤だけとか上鍵盤だけとかカプラー入れて(上鍵盤を奥に押し込む)上下連動とか。


バロックピッチにして、古典調律にして・・・弾いても聴いても、なんだかすごく幸せな気分になります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?