現世は夢、夜の夢こそまこと
久しぶりにまた投稿します。
なりたい職業で売れっ子になって、独立して沢山のスタッフに囲まれて
欲しいものも買えて、プライベートも……
…と
若い頃は思ってました。
必死に修行して、休まず働いて、上を目指して独立し、人脈もスタッフも増えて結婚もして
ある時ふと、立ち止まると
私が追い続けてきたのは「人に自慢できる自分」であって「本当になりたい自分」ではないことに気がついてしまいました。
そこから、以前に書いた「レモンキャンディ」の件もあってやる気も出ず
かと言ってこれまでの人たちを急に裏切ることもできず、自然とスタッフが離れるまではだんだん縮小していこうと決意し、休眠になるまでの期間は安めのバーキン10個分くらいの資金も使って、離婚もして1人になり、誰にも影響がない暮らしを堪能し
このままずっと誰も好きにならず、誰とも組むことなく、欲しいものもないし生きていくための収入を得て枯れていくんだなと思っていた頃に
第一印象で「この人に大切にされている女性は幸せだろうな」と思う若い男性と出会い
たまたま2人とも独身になっていた事から食事のお誘いがあったけども
本気で私のことを好きになるわけがないと思うような若くて素敵な相手の社交辞令を本気にしていたら恥ずかしいおばさんになってしまうという思いが強く
でも、この人ともっと話したりしてみたいという思いもあって
10年以上ぶりにドキドキしつつも、いかにも「別に張り切ってませんけど」という服装で食事に行きました。
そこからすぐに仲良くなり、彼がしてくれるすべてのことが嬉しくて
結婚していた相手にもスタッフや取引先にも違和感を感じるとすぐに口に出して折れることのなかった私が「この人に怒ることは一生ないだろうなぁ」と思うと同時に
私は何をしてあげられるだろうと思ったら、彼が健康で幸せに暮らせたらそれでいいと野菜多めのおかずを作ったりするようになり
彼のためにと始めたことが今度は自分の趣味のようになり…
親以来に「養ってもらう」という経験をして
年末になり振り返ると
今の私は、本当に求めていた幸せを持っている事に気がつきました。
叶えたい夢というと
冒頭の「人に自慢できる自分」である人は走り続ける辛さをわかっている分、本当に頑張って達成して欲しいと思うし
誰かに会いたいでも何かが欲しいでも、月に住むとか猫と日本語で話すみたいな夢のような話でも
会ったこともない人の叶えたい夢を応援したいと思える今の心のゆとりこそが私が本当に欲しかった、叶えたい夢であり、なりたい自分だったんだなと再確認するのでした。
社長として沢山の選択をしていろんなものを切り開いて切り捨ててきた私にとっていま1番重要なのは
「何を選択するか」じゃなくて「誰が選択するか」
なので、もしも彼が別れる選択をする時が来たなら従うしかないけれど
次に叶えたい夢は…
どうか、この幸せが永遠に続きますように。