alone birds#1 《脚本》
君とはあと3時間でさよならだ
僕らまだまだ話足りないけれど
時間は残酷にそして素直に流れていく
「ぼくはキミと逢うまではずっと孤独だったんだ」
「きみはいつもどんなときでも笑っているけれど、それはどうしてなんだい?」
『それは夜明けを見るのが楽しみだからよ』
『わたしが暮らす世界には希望っていうのがないの。』
『こっちの世界は素敵だったわ。
みんなそれぞれどんなところに居ようとも希望っていうものを忘れてない。』
『それはどんなに孤独で苦しんでいるようなときでもよ』
※二人はパリコット海峡の朝日を見ている
『あの鳥ってよくこの街を飛んでいるわね』
『なんていう鳥なの?』
「あれはヒトリっていう鳥さ、いつも群れを作らないで一人きりで移動しているのさ」
「ヒトリはね、春にこの国をでて、夏からまた次の春まで色んな場所を飛んでいく渡り鳥なんだ」
「だからね、この国にはヒトリを題材にした詩や歌がたくさんあるんだ」
「人間ていうのは自分のみたことがないっていうものをすごく見たいという欲があるんだよ」
「たとえそれが命を削るようなものであってもね」
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