![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117639983/rectangle_large_type_2_062a317ee1e39c4dd6e95501a6122780.png?width=1200)
Photo by
gentle_panda242
風と色のあいだに
秋の風は友のように
やさしくなれと云うのさ
過去のない娘のように
記憶とすつかり手を繋ぐ
いつもと同じ黄楊の木が
詩はすこし切なげに
あしたと同じ草の色
精霊蝗虫飛んでいく
風のあいだに
堕ちていく
あの光と世界を
探してる
春の風は恋人の夜に
孤独じやないと云うのさ
現在しかない青年(ひと)のように
想い出とほんのり手を繋ぐ
いつもと同じ桑の葉が
歌はすこし朧気に
あさつてとちがう空の色
青瓷しずかに飛んでいく
風のあいだに
堕ちていく
あの光と未来を
写してる
もしもあなたと
また逢えたなら
どんな元気に
なれるのだろう
風のあいだに
生きている
あの光と将来
見つけてる
光としあわせ
願ってる