詩「失われた星を求めて」
君の耳朶にリゲルの光を見つけた
混沌とした暗闇を照らす一筋の光
何回も、何周も
君を見つけられないまま
広い世界で
君とすれ違ったり
遠目に見たり
一言も声が掛けられなかったり
交わる勇気も持てなくて…
この閉鎖された見えない檻の中で
僕は、君を完全に見失った
何度、生まれ変わっても
どんな形となっても
君を見つけると約束したのに
僕の心の暗闇は増す
星一つ見当たらない
他の人は、この空白を
何で補っているというのだろうか?
(許されるのなら、僕のこの焦燥感を一気に燃やし尽くして、ヴォイドに還して欲しい。)
僕は、やっとこの人生で
君という遥かなる星に出会えた
(積年の想いの分だけ、君を抱き締める。)
何億光年
僕の歴史の中で
失われていた星が
今、一つの星座となって
僕の宇宙へと広がる