詩「天使が舞い降りた」
雪の降る寒い日に
真っ白な天使が降りて来て
ふと
私の心に触れた
私の心に棲んだ
キラキラ光る
美しい瞳は
ちっとも私の方を見ないで
寂しげな表情をして
こう、言うの
「愛を頂戴。」
「誰か、愛を頂戴。」
目の前には溢れる程の愛があるのに
受け取って貰えなければ
栄養にならない
私の悲しい一方通行
ねぇ
私の方を見てよ
私に触れてよ
愛は、ここに
あなたの側にあるの
惚れた弱みね
よく、口をついてでない
祈るのは、あなたの本当の幸せだけ
あなたの真っ白な翼を押して
私の元から飛び立たせた
私の気持ちも解放するの
「もう、お行き。」
あなたは、私の方じゃなく
あの子の所へ舞い降りた