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詩「幸福」


僕の体の中で
流れている河は
常に一定の速さで流れている
たまに
うねったり
はやまらせようとした時もあるけど
それは
あまりにも、不可能で…

あのヨロコビという感情は
鋭い針の形をしている
だから
一瞬で僕の中を駆け巡り
たまに
突き刺さって
誘いをかけてくる
「このまま、ここにいてやろうか?」
「それとも、流れて終わらせてしまおうか?」

あの幸福と言われる感情は
まぁるいボールみたいな形をして
ゴロゴロ
行ったり来たりしては
僕の体を揺るがそうとする

たまに
君が笑ったりなんかしてみせるから
ぎゅうぎゅうに詰まって
胸が
いっぱい
いっぱいになったりするんだ
そうして
それが
口の中から
ポロポロと溢れて
(また、無防備な君に)
愛の言葉を囁くはめになる

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