詩「かさついた指」
潤いを失った
かさついた指
肌は自らを癒す事ができないから
去年使っていた
優秀なハンドクリームが見つからない
探すのが
面倒くさくて
いつも使っている
オールインワンジェルを丁寧に塗り込む
完璧
完璧
自分で自分を優しく包み込む
この時間
嫌いじゃない
私に向ける優しい眼差しを
誰かに求めないで
世界に求めないで
時代に求めないで
私は誰かに甘えなくても
生きて行ける強さは十分に持っているわ
かさついた指に染み込む痛さを
歳の長さと共に肌で感じながら
楽しい事は
待っているだけじゃ
決して
やって来ない
たまには自分で入念に準備しなきゃね
なんて
最近、常に思ってる
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