詩「靴下に込めた願い」
枕元に靴下を用意して…
何週間も前から
私は、この瞬間を
ドキドキしながら待っていた
いつもはお転婆だけど
冬の間は、沢山お手伝いをして
期待通りの良い子にしてたよ
お母さんの温かい笑顔が
私が頑張ってきた証
空から降ってくる白い雪達にお願いをする
もっと沢山降って
この場所を雪で埋め尽くして
あなたがソリで降りてこられる様に…
この家に子供が住んでいる事を
伝えて欲しいと風に囁く
風は、木の葉を携え、北に向かって吹いて行った
陽の光が雪原をキラキラと照らす
忘れられない白い宝石の輝きよ…
宝物の様な一日がやって来る
あなたとお話ししたいのを我慢して…
今日は早めに寝るからね
私の知らない所で星は流れて消えて行った
あなたにも幸せが訪れます様に…
「おやすみなさい。」