Re: 文系の院生が役に立たないということ
どうも!おっさんです!
先ほど、「市役所に文学修士の友達が入ったら、文学とかが全然関係ない部署に配置された。専門が活かせる部署に配置すべき。そうでないと、人材活用が進まない。」っていう主旨の記事を見かけました。これについて書きます。
世間一般の予想される反応
まぁ、どうなんでしょう。私の予想ですが、おそらく、8~9割の人は同意しない内容だと思います。理由としては「役所でラクな仕事ができてるだけでもありがたいだろ!」という感じかな。
コメント書き込もうと思ったのですが、さして感謝されるどころか、うざがられそうだったので、こちらに代わりに書こうと思います。
専門が活かせる部署に配置されない直接的理由
市役所の採用枠が一般行政職という枠なので、どこに配置されるか分からないんでしょう。文学の修士を活かしたければ、市立図書館とかがいいんでしょうけど、市立図書館が独立して正規職員を採用してるっていう話はあんまり聞きませんからね。今の市立図書館はほとんどが外部委託で、パート従業員ばかりですよね。そんなに正規職員は要らないって事情もありそうです。
似たやつで国会図書館ならありますが、みんながみんな、東京で働きたいわけでもないですからね。
一般行政職という採用枠で採る理由
一般行政職という漠然とした枠でまとめて採用しているのは、そのほうが、人の配置がやりやすいからでしょうね。「この人はこのポストにしか配置できない」となると、人のやりくりに困る事態が発生するんでしょう。一般行政職という枠で採るおかげで、少ない人数で回せてローコストに済んでる、という恩恵があると思います。
役所側の都合を優先できる理由
そうやって、役所側の都合を優先できてるのは、優先しても、公務員は仕事にしがみついて辞めないからです。公務員でなく、公務員に相当するような優良企業の社員でも、そんなに辞めません。
日本では、解雇規制が強いという背景もあり、自分から辞めなければ長く勤められるので、辞める人が少なくて、雇用の流動性が低いんですよね。辞める人はどちらかというと少数派なので、目立つんですよね。職歴が増え過ぎて目立たないように気を付けてる、っていう感じですよね。
どうすれば専門の部署に配置されるようになるか?
1つには、アメリカみたいに手軽にポイしてOK(解雇規制の緩和)になれば良いです。そうすれば、最適な部署に配置して、後々、全体的に見て非効率な配置になってきて、要らなくなったら、ポイすればいいからです。
もう1つには「転職とかが全然普通になって、人の出入りが活発化」してきたら、イヤだと思ったら抜けていくだけなので、抜けられないように、最適なポジションを案内するようになるでしょう。
いずれかの流れが進めば、パートナーシップ型雇用からジョブ型雇用への転換が進むということです。
おわりに
「役所としては、現在の役所を取り巻く環境の中では、合理的な行動をしてるだけ」っていうのが私の感想です。