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NATOとEUの加盟国を整理してみた

表形式にしたかったけど、Noteでは、普通に使ってもできないので、画像を貼ります。新エディタではできるんだっけ?よく知らないですが。。

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最近話題になってる所は黄色く塗っておきました。

地図もあったので貼っておきます。

NATOとEU加盟国

トルコ

トルコが結構早くNATOに入ってるのは意外かもしれません。これはソ連封じ込め戦略の一環で実現したやつで、世界史の教科書とかにも載ってると思います。私も結構忘れてますが。。

トルコはEUにも加盟したいっていうのは、結構前から言ってますが、なかなか実現してません。トルコはイスラム教の国っていうのが結構でかいと思います。やはり、なんだかんだでEUはキリスト教圏だと思いますからね。。

トルコは隣国のアルメニアって所と仲が悪くて、大昔にアルメニアでキリスト教徒の虐殺事件を起こしたのだとか。。そのあたりでも、EU加盟国からは心理的な遠さを感じる部分だと思います。一方で、アルメニアのキリスト教というのも、キリスト教の歴史において、かなり早い時期に異端とされた宗派でマイナーな位置付けだとは思います。それでもイスラム教よりは近いんでしょう。

トルコは、EUになかなか入れないので嫌気が差したのか、シリアでは、欧米が推してる反体制派を追い込んだり、ロシアに接近したりとか、妙な動きもしています。最近はロシアよりはウクライナ寄りで無人攻撃機なんかも、ウクライナに輸出しています。やっぱり、黒海の対岸にロシアっていう強国が居るよりも、ウクライナが居るほうが安心なんでしょう。

ノルウェー

ノルウェーがEUに入りたくないのは意外かもしれません。まぁ、イギリスと立ち位置が近いんだと思います。海洋国家で海に油田があって潤ってる部分は共通してます。

グリーンランド

グリーンランドはデンマークの一部ですが、EUから離脱してます。やはり、本土から遠く離れているので、色々と事情が違うんでしょう。

その他の海外領土

EU加盟国内の外洋の島々とか、南米とかの海外領土では、EUの対象外になっていたり、EU法の一部のシェンゲン協定っていって、人の移動を自由にする協定にだけは入ってないとか、そういう例外は割とあるようです。そういう所は割と発展途上国に隣接してたりするので、変な人が入って来てほしくないんでしょう。黒人とかも多いので、少し人種差別的な意味合いもありそうな気がします。

アイスランド

アイスランドはNATOの基地として、たまに話題に出てきますが、EUには加盟してないんですね。これもグリーンランドが離脱したのと同様で距離的に離れすぎているので、色々と思惑が違うんでしょう。EU加盟のための国民投票とかも考えてたようですが、結局やめたようです。

ドイツ

ドイツのNATO加盟が意外に遅いのは、昔は東西ドイツに分かれていて、ソ連を刺激したくなかったからですね。つまり、西ドイツはソ連圏の東ドイツに隣接していたので。。今のウクライナと同じ状況です。ソ連圏と隣接してる地域は入れるものなら入りたいんでしょうけど、ソ連やロシアが怖くて表立っては言い出せないっていうのがあるんだと思います。

アイルランド

アイルランドがNATOに加盟してない理由はよく分かりませんが、戦争に巻き込まれたくないってことなのかな、と。。特に敵になるような国と隣接してもないですし。。まぁ、過去にはイギリスが敵でしたが、今は争ってないですし、イギリスもNATOに入っているので、イギリスと対抗するにはNATOに入ってもしょうがないです。

オーストリア

中立国なので、NATOには入ってないですね。中立国になったのは、冷戦時にアメリカとソ連で取り決めたやつですね。

スイス

スイスはNATOにもEUにもどっちにも入ってない完全な中立国ですが、ウクライナ戦争では、金融制裁に参加しており、割とサプライズでした。

フィンランド

フィンランドはソ連から侵攻されてる時代もあったので、それが怖くて、NATO加盟は言い出しづらい状況だと思います。最近も、ロシアから、NATO入ったら、タダじゃおかんぞ!って脅されてますね。

スウェーデン

こちらもNATOに入っておらず、ロシアから、NATO入ったら、タダじゃおかんぞ!って脅されており、フィンランドと似た状況だと思いますが、ロシアとの間にフィンランドを挟んでいるので、フィンランドよりは、少し余裕のある状態だと思います。

キプロス

キプロスはEUに加盟してますが、北半分はトルコに占領されており、北半分は実質EU未加盟の状態のようです。そもそも、トルコ自体がEUに入りたくては入れてない状況なので、その占領地の北キプロスがEUに入れるわけがないですよね。北キプロスはトルコ以外は国家承認してないようです。トルコがEUに加盟するには、このあたりもなんとかしないと難しそうですね。ちなみに、EUに加盟した南半分のキプロスにはギリシャ系の人たちが住んでます。

潜在的加盟候補とは?

正式加盟候補よりは進捗がまだまだですが、単に加盟申請をしてるだけの国よりは可能性が高いようです。

セルビア

セルビアはコソボ紛争でNATOと戦争していた時期もあるくらいなので、NATOにはまだ入ってないですね。バルカン半島の中では歴史的にロシアの子分みたいな国だという認識です。ただ、コソボ紛争でNATOにボコボコにされたので、NATOやEUと張り合ってもしょうがないっていうのは学習済みだと思います。

ジョージア(グルジア)

ジョージアはNATOにもEUにも入りたいでしょうね。ウクライナより前に、ロシアに軍事侵攻されていて、国土の2か所(アブハジア、南オセチア)をぶん取られてますからね。ただ、EUに入るとなると、間にトルコを挟むので、飛び地になりますからね。トルコがEUに入らないうちは難しいんじゃないかな。一方で、キリスト教の人が多い国なので心理的な面ではトルコよりEUに近そうです。

モルドバ

モルドバも、NATOにもEUにも入りたいでしょうね。こちらも、国内に、沿ドニエストル共和国とか言ってロシアにぶん取られた地域があります。ウクライナ戦争でも、そこを起点にすれば、ウクライナを西からも攻められるので、それなりに注意が必要な所だと思います。それがあるので、モルドバも隣にウクライナがあって、まだまだ余裕がありそうに見えるものの、NATOに入りたいとは言いだしづらいんだと思います。

モルドバは民族的にはルーマニアと同じらしいです。ただ、モルドバはソ連に占領されていて時期があり、支配者が違っただけ、ってことだと思われます。

おわりに

以上、ざっと点検してみました。個人的には、EUやNATOが拡大するのは自由主義の圏域が広がるという意味では基本的に望ましいと思ってます。とは言え、ロシアを刺激することで、かえって紛争の元になるって面もあるので、ロシアが独裁体制を続けるうちは、入ろうにも入れない国ってのもあるんだろうなぁ、ということです。

つづく。。

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