事業再生コンサルからの転職
こんにちは。大分久しぶりの投稿です。
私は相変わらず事業再生の仕事に勤しんでいるのですが、最近転職活動の準備をし始めました。
まだ面接等はしておらず、単に前回お世話になったエージェントに連絡をして、受けたい業界と企業をなんとなく選定しただけです。
「2024/12/27 追記」
事業再生コミュニティを始めました。ご興味ある方は覗いてみてください!
事業再生コンサルをやめたいと思う理由
・激務でワークライフバランスが悪い
これは最初からわかっていたことですが、基本地方に常駐し、土日だけ家にもどるスタイルなので、プライベート時間も必然的に土日だけになります。
それ以外は基本現地で深夜まで仕事です。
令和のこの時代に激務で収入を得ているのはどうなの??
と最近疑問に思うようになりました。
・地味な作業が想定以上に多い
これは先ほどのワークライフバランスが悪いの原因の一つでもあるのですが、とにかく地味な作業が多いです。
これはexcelワーク全般を言っているわけではありません。
事業再生それも中小企業中心となると社内資料がまったく整っていないことが往々にしてあります。
たとえば、ある製品の採算性を分析する際に製造日報等を会社からもらって原価を確認したいときにすべて紙でかかれているとそれを整理するだけでも膨大な時間を要します。
上場企業で紙で管理なんて今どきないじゃないですか?
そういった分析をするまでに地味ーな作業を人力でこなす場面がでてきます。
これらは個人的にはやりたくないですね。
・新しい産業との絡みが少ない
基本的に再生企業はそもそも母数の多い製造業が中心です。
しかも再生局面なので、基本的に昔の仕事をそのまま継続してきたとか、ある大手自動車メーカーの下請けのみをやってきて、そこからの需要が崩れたため窮境に陥ったなどが多いです。
先日かの国際的なIT企業FacebookがMetaに社名を変更しましたが、これからはメタバースなどが時代をつくっていくことが予想されますよね。
その中でいつまでも衰退企業の再生業務に携わっていて良いのか。
もっと成長していく企業に身をおいて、そういった企業から求められるスキルセットを身につけるべきではないのかと考えます。
オールドエコノミーの会社にしか入り込めないという点がネックですね。
上記の3つが私が事業再生コンサルをやめたいと思う理由です。
事業再生コンサルに入ってよかったと思う理由
ここまで否定的な意見のみを記載しましたが、別に私は後悔は一切しておりません。
入ってよかった理由を記載します。
・転職市場での価値が高まった
別にこれ主観でいっているわけではありません。
実際に求人をみている時に銀行員のままだったら確実に受けることすらできなかったであろう求人に応募することが可能になりました。
例えば、事業会社の経営企画に入りたいと思ったら、求められるスキルセットとして、色々あるのですが、
・企業の買収に必要なM&Aの経験
・金融機関からの資金調達の経験
・経営計画の策定
・社内でのKPIの管理
・財務モデリングのスキル
・プレゼン資料作成、プレゼンスキル
等々
様々なスキルが求められます。
私は残念ながらM&Aを実際にしたことはないですが、ファンドが買収の意思決定をするための財務DDの経験はあります。
入って1年6か月ですが、気がつけば殆どの経験値をもっていました。
・定量的な情報をベースとした事業の分析力
これ以外とわかっててもできないですが、何をするにしてもかならず外部環境や内部環境の分析をした上で、総合的な事業性を判断する力が以前よりついたと確信しています。
これはどんなことをするときにも活きてくるスキルだなと思います。
例えば自分で物販の事業をするときにもどんな商品が良いのか、市場規模等の外部環境、うまく行っている競合はどんなことをしているのか
などを一通り調べるという習慣がついたように思います
分析した数値を会計上どのくらいもインパクトが発生するかというPL・BSへの影響まで落とし込むので、経営者と方針協議する際に自身をもって話すことができます。
・エクセル、パワーポイントの活用力
こちらは今まで何回もいっていますが、確実にパワーアップしたスキルです。
どこへ行っても他の人に比べて遜色がないレベルで使えると思っています。
これからもお世話になるでしょうから若いうちに見につけてよかったと思えるスキルです
事業再生をこれからやる方・事業再生業務をより深く理解したい方へ
実務を継続的にこなしていくと同時に大事なのが、理論もしっかり確認していくことが重要です。
プロであるからこそ、一生勉強ですよね!
下記で紹介している本は事業再生をやる上でとっても有用な本でした。
かなり重宝し、多くのマネージャーの方も読んでいたので、間違いないと思います。
事業再生コンサルを辞めたい方へ
※これは2024/10月に追記しています
結論辞めてOKです。
たとえ短い期間でもつらい環境で働いたことは評価されます。
得た経験をしっかり棚卸をして転職に臨みましょう!
一つだけ申し上げるとこの世にはホワイトで楽しい企業はあります!
収入は減少するかもしれませんが、今抱えている悩みは即解決できますよ。
別に今の職場で苦労したからと言って幸せになる保証なんてどこにもありません。
人生一度きりなのですから自分の気持ちに正直に行動することをオススメします。
動くので、あれば一度やったと思いますが、まずは転職エージェントを活用しましょう。
転職市場も変動が大きいので、過去に皆さんが見たときと求人の質が変化している可能性があります。
初心に返り、自分はどんな仕事がしたいのかから考えてみる必要があります
最後に
激務を継続するというのは精神的にツライです。
継続するために必要なのは仕事に対するアツイ思いです。
日本の中小企業を再生したい!と思っているのならこれほど面白い仕事はないと思いますが、私はその思いが強くありません。
私はこのSNSが発達した令和、時間の大半をスマホの画面に注ぐ人が多いなかでそこから離れたビジネスをするというのはどうなんだろうと常に疑問に思っているからです。
この記事をご覧になったということは、かなり頑張っている方かとお見受けします。
ただ、当然業務がきつく、幸福感を得ることができていないのであれば転職も大事な選択肢です。
事業再生をやってきたあなたなら入れる企業はたくさんあるので、安心してください。
『明日死ぬとしたらこれまでの人生満足と思えるか』
この視点をもてるかが大事かなと個人的に思っています。
私は現在、事業再生コンサルから事業会社のM&A担当、そして起業という形でキャリアを進めています。
事業再生コンサルで大変だったこと
具体的な業務内容はどんなことをするのか
働き方を詳しく聞きたい
次のキャリアでどんなことを活かせるのか?
もし上記のような疑問を抱えていて、経験者に話を聞きたいという方は下記から面談の調整をお願いします!
\実際の面談者の声/
お世話になっております。
お陰様で、希望していた事業再生コンサルから内定を頂き、転職を決めました。 色々とご相談させて頂きありがとうございました! 入社前の準備も含め、また別途面談のご依頼させて頂くこともあるかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。 取り急ぎ、ご報告でした。 (ご返信には及びません!) ありがとうございました。 Hさん
昨日はお忙しい中お時間頂きましてありがとうございました。
実際に再生コンサルをされている方の生の声を聞くことができて大変勉強になりました。 定期的にこういった形でお話し出来ればと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。 Kさん
冒頭でご紹介しましたが、事業再生ラウンジであれば、よりお得に面談することも可能ですし、
面談がなくチャットベースで色々経験者に質問できる場を整えております。
まだまだ人が少ないですが、決して損のない場所になりますのでどうぞよろしくお願いいたします!