【超私的考察】THECOO(fanicon)のビジネスの将来性と目指すべき方向性
こんにちは。久しぶりですが企業考察を投稿したいと思います。
みなさんはTHECOOという会社はご存じですか。
最近はツイキャスなどで、好きなインフルエンサーに投げ銭をするようなサービスが流行っていますが、
当社の主力事業でも同様の事業を行っています。
結論
当社の今のビジネスでは、トップラインや収益面含め、大して伸びないと予想します。
行っても、売上高100~200億円、営業利益数億円~10億円程度のビジネスが関の山ではないでしょうか。
理由としては
主力のfanicon事業は、今後インフルエンサー向けの報酬の引き下げ競争が激化する
プロダクト自体の参入障壁が高くないため、結果的にマーケティングによる差別化となり、広告宣伝費や販促費がかかりコスト重
インフルエンサーマーケティング事業の方も、競合のトリドリマーケティングやエニーマインドを見る限り、粗利率の低いビジネスであり(10~20%くらい手数料率)稼ぎにくい
今後の方向性ですが、
複数あると思います。自社IPを作り、料率をコントロールする。粗利の高い物販をやる。
ただ、これらはあまりにもありきたりなので、私から攻めの一手を書いておきたいと思います。
それは
C to Cのインフルエンサーコーチング事業を行う
それってfaniconでもできるのでは?
いえ、エンタメ主軸のfaniconではできません。また当社は無料セミナーなどをやっていますがそれは法人向けリード獲得ですね。
私が言っているのは、下記のSHElikesのようなビジネスです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000027564.html
最近は似たようなビジネスが複数散見されますが、これらのビジネスモデルは粗利がかなり高いビジネスです。
なぜなら業務委託で安くコーチを雇い、生徒に対して3か月で100万円の高単価で獲得しているからです。
生徒の獲得もSNSが主流であり、ターゲットを絞り効率的にマーケティングをしています。
またその先に生徒に求人を紹介することで、人材紹介手数料で儲けています。
永続性は難しいですが、収益力の高いビジネスです。
私の具体的な案としては
faniconでうまく集客しきれないインフルエンサーもいると思います。
そのような人がインフルエンサーのノウハウを伝えるコーチとして、業務委託で稼ぎます。
生徒からすれば、すごいインフルエンサーでなくとも、一定程度成果がでており、ある程度の知識があれば、
広告の訴求によって講座に申し込む層が一定います。
結局、faniconでも人気インフルエンサーをどれだけ囲って、投げ銭や物販を盛り上げてもらうかが重要です。
上位2割が売上高の8割をつくるビジネスなのです。
上位2割以外のインフルエンサーを活用して、インフルエンサー養成講座を作り、高単価のビジネスを回すというのが私の持論です。
さて結論が長くなりましたが、下記より事業概要について説明しましょう
事業・財務概要
当社は2つの事業を行っています。
デジタルマーケティング事業では、インフルエンサーを使って広告をしたい企業に対し、ソリューションを提供しています。
後述するFanicon事業に登録しているインフルエンサーを会社のリソースとしてもっているので、それらを活用するビジネスですね。
Fanicon事業は、インフルエンサーとファンがチャットやライブで交流できるアプリです。
世の中にはツイキャスやイチナナなど無料のライブ配信アプリが存在します。
faniconはインフルエンサーの配信を聞く場合は、月額課金する必要がありますが、他のサービスにはないグループチャット機能や1 on 1機能などが搭載されています。
売上高は順調に伸びていますが、販促費や人件費重く赤字です。
デジタルマーケティング事業は黒字ですが、やはり営業利益率は10%以下であり、薄利なビジネスと言えるでしょう。
ファン数は2022年度で21万人ですね。それに対応する売上高は24億円です。
1ファンあたりの売上高(ARPU)は1,200円くらいです。
継続期間がどの程度かは分かりませんが、LTVも結構低いのではと思われます。
下記が上記の出典となりますので、詳細について知りたい方はこちらからどうぞ。
まとめ
結論は冒頭に記載しています。
私の所感は変わらず、ユーザーあたりの単価を効果的に伸ばせない限り、結構厳しいビジネスなのではと思います
投資しているVCもIPOさせて早期に回収したい気持ちでいっぱいでしょう。
結論パートに記載した利益率の高いビジネスを始め、マネタイズが十分にできていないインフルエンサーを活用したビジネスを展開することを進言いたします。