【超私的考察】UUUM株式会社の事業概況と目指すべき未来について解説#note」
考察まとめ
UUUMは現在、主流であったGoogleアドセンス収益の減少や、トップクリエイターの脱退などにより成長が低迷しています。
有名YouTuberのマネジメント事業をやっている会社は他にもあり、YouTuberは分散しています。
UUUMの課題は下記の2つ
Googleアドセンス収益を中心とした成長の頭打ち
UUUMからの優良クリエイター脱退
そしてUUUMが取り組むべき優先順位高いものは下記だと考えます。
そもそもクリエイターが脱退するのは、クリエイターが払う20%分の手数料に見合った働きをしていないからと言えます。
しかし、クリエイターは事業家ではないので、グッズ販売や顧客層を意識した適切なマーケティング、個人ホームページ作成、個人SNSの運用方法などはまったくの素人でしょう。
UUUMで既にやっているラインナップに加えて、クリエイター個人のビジネスサポートをサービス化し、アップセルを狙うというのはどうでしょうか
ただUUUM自体も、YouTube以外の媒体におけるマーケティングが強いという印象はありません。
これを実現するためには、UUUM内でSNSマーケが得意な人材採用、マーケ会社との業務提携、マーケ会社のM&Aというのがネクストアクションとして挙がってくるかと思います。
UUUMを活用すれば、まるでコンサルタントがそばにいてくれて、様々な局面でサポートしてくれる。
「クリエイター個人起業の伴奏者」ようなブランディングができれば面白いのではないでしょうか
またクリエイター養成学校という観点で、UUUMアカデミーを運営しているかと思いますが、
クリエイター向けVC(ベンチャーキャピタル)のような手法を検討するのはいかがでしょうか?
クリエイター向けの活動資金などを一定提供する。一定のタイミングで投資回収のような座組です。
まとめると、クリエイターがUUUMを利用するためのインセンティブ強化策として
クリエイターサポートのサービスラインナップを拡充(ビジネス面)
YouTube運営だけではなく、グッズ販売や個人SNS運用や個人サイト運営等をサポートする事業の伴奏者となる
SNSマーケに強い人材や会社の採用、業務提携、M&Aを検討する
クリエイター向けの資金支援(クリエイター向けVC)のような活動を強化
上記を提案します。
UUUMって何している会社?
当社は皆さんご存じのとおり、ヒカキンやはじめ社長などのYouTuberとクリエイター契約を締結し、マネジメント業務を主としています。
UUUMは、2013年に設立され、現在は5000人以上のクリエイターが所属しています。(うち専属クリエイターは200名程度)
収入の半分はGoogleからのYouTube再生数に応じたアドセンス収益(UUUM:20%、クリエイター:80%で配分される)
残りは企業とのタイアップ広告やグッズ販売による収益が大半となります。
直近では、セグメントを4つから2つにまとめています。
かなりざっくり記載すると
インフルエンサーギャラクシー:アドセンス収益+グッズ・ゲーム販売
コンテクストドリブンマーケティング:広告代理店業務+自社メディアによる収入
といったところでしょうか。
当社の有価証券報告書を見ると、2020年頃から売上高の伸びは緩やかになり、2022/5月期には減収しています。
進行期である2023/5月期3Qの決算報告書を見ると、
当社の主要な収益源であったアドセンス収益は、ジワジワと減収していることが読み取れます。
2023/5月期の3Qでは業績予想を下方修正しており、当社の業績が想定以上に下振れしていることが分かります。
当社を取り巻く環境
今後広告市場は伸び続けていく見込みで、スマートフォンにおいても2026年には9,400億円までのびる見込みです。
数多くの事業会社がテレビCMだけでなく、YouTube広告を打つようにトレンドも変化しています。
UUUMにとっては追い風でしょう。
しかし、トップクリエイターのUUUM脱退など当社を活用するメリットを感じない人々が出てきています。
アドセンス収入はUUUMがなくてももらえますし、トップクリエイターになれば、企業側から案件持ち込みも絶えないでしょう。
このままではアドセンス収入は減少する一方です。
加えて、アドセンス収益はYouTubeを運営しているGoggle次第では、大幅に削減される可能性は大きな外部リスクですね。
またカバー社やエニーカラー社などのVtuberを扱う会社は業績をぐんぐん伸ばしており、YouTubeとは一定共存可能であるものの、当社の業績に影響を与える可能性も否めません。
筆者が考えるUUUMの今後の打ち手を紹介します。
今後の打ち手
まずUUUMの課題について整理します。
Googleアドセンス収益を中心とした成長の頭打ち
UUUMからの優良クリエイター脱退
UUUMが取り組むべき優先順位高いものは下記だと考えます。
そもそもクリエイターが脱退するのは、クリエイターが払う20%分の手数料に見合った働きをしていないからと言えますね。
しかし、クリエイターは事業家ではないので、顧客を意識したグッズ販売や適切なマーケティング、個人のホームページ作成、個人SNSの運用方法などはまったくの素人でしょう。
UUUMで既にやっているラインナップに加えて、クリエイター個人のビジネスサポートをサービス化し、アップセルを狙うというのはどうでしょうか
ただUUUM自体も、YouTube以外の媒体におけるマーケティングが強いという印象はありません。
これを実現するためには、UUUM内でSNSマーケが得意な人材採用、マーケ会社との業務提携、マーケ会社のM&Aというのがネクストアクションとして挙がってくるかと思います。
UUUMを活用すれば、まるでコンサルタントがそばにいてくれて、様々な局面でサポートしてくれる。
「クリエイター個人起業の伴奏者」ようなブランディングができれば面白いのではないでしょうか
またクリエイター養成学校という観点で、UUUMアカデミーを運営しているかと思いますが、
クリエイター向けVC(ベンチャーキャピタル)のような手法を検討するのはいかがでしょうか?
クリエイター向けの活動資金などを一定提供する。一定のタイミングで投資回収のような座組です。
(まあ奨学金と何が違うの?)という話ですが
まとめると、クリエイターがUUUMを利用するためのインセンティブ強化策として
クリエイターサポートのサービスラインナップを拡充(ビジネス面)
YouTube運営だけではなく、グッズ販売や個人SNS運用や個人サイト運営等をサポートする事業の伴奏者となる
SNSマーケに強い人材や会社の採用、業務提携、M&Aを検討する
クリエイター向けの資金支援(クリエイター向けVC)のような活動を強化
上記を提案します。
ここまで読んでくださりありがとうございました