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【続いてる写経 1327日め】中国語に囲まれる展覧会〜『北宋書画精華』@根津美術館
根津美術館の特別展『北宋書画精華』に、無理やり行ってまいりました。
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この展覧会は、キャッチコピーが「きっと伝説になる」。
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要するにスゴいものが集まっているようです。
北宋を代表する画家・李公麟(1049?~1106)の幻の真作「五馬図巻」(現・東京国立博物館蔵)が2018年、約80年ぶりに姿を現しました。これを好機として、日本に伝存する北宋時代の書画の優品を一堂に集める展覧会を開催します。アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館から、李公麟の白描画の基準作といえる「孝経図巻」も特別出品されます。
北宋の書画芸術の真髄に迫る日本で初めての展覧会です。
その時代のものが好きな方には、鼻血もののようです。
どうも自分は、”北宋”って聞くとですね、
チーン、(器を弾く音)
「いい音色だろ?」
「北宋だな」
と、ファースト『ガンダム』に出てきた、陶磁器を愛でる子供には相当不気味なおっさん、マ・クベを思い出してしまうのです。
そんなマ・クベさんも鑑賞したかったであろう北宋の貴重な陶磁器や、名跡が集まったこの展覧会。
なんと平日でもかなり混んでました!
というのも日本人よりも、中国系の人が多いのでは?という状況。あちこちから中国語が聞こえるのです。
中国の人は「書跡」を愛でるのが大好きなようで、書のコーナーがいちばん混雑しておりました。皆さん熱心に見入って、指を動かしてなぞってらっしゃる。
今回出品されているのは、北宋四大家のうち黄庭堅、米芾 、蔡襄。そしてすべて日本の美術館と博物館の所蔵品。日本でなければ観られない。わざわざこれを観に来日しているのかもしれません。
北宋時代というのは、それまでの優雅で華麗な唐貴族文化から、新しい支配層である地主・官僚などの士大夫階級を中心に発展、形式美にとらわれない内省的で理知的な文化が発達したそうです。
確かに展示されていた書跡は、優美というよりは自由闊達で勢いを感じる書風でした。
個人的には米芾の連綿が好きですね。
日本の同時代に書かれた仮名文字も、雲母摺りなどの豪華な紙の上に舞い踊るようで美しかったです。
絵画では、後期展示のみの国宝『孔雀明王像』(仁和寺・蔵)の細やかな羽の描写にうっとり。
北宋時代らしい逸品の「青白磁輪花小皿」の愛らしさ。レプリカ作ってほしいほどでした。
出品されているものが時代の統一はあれど、内容が多岐にわたるので結構見るのは大変。
ワタシの順番では呼び物の李公麟が最後だったのですが、もうお腹いっぱいでした。
青銅器、陶磁器、書画、書跡、仏画、仏像、、、ざっと観た後に、好みのものを集中してみるのがよろしいかと…。
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改めて出品一覧をみると、展示作品はメトロポリタン美術館からきた李公麟以外、すべて日本国内にあるのでした(個人蔵もおそらく日本人でしょう)。
根津美術館以外の私設美術館やお寺など、過去の目利きの方々のおかげでこんなに素晴らしいものがたくさん集められるのですね…。
ニッポンバンザイ!!(ま、流出してんのもたくさんあるけどさ…)
そりゃあ中国の人、羨ましいよね。
そうだよね、だからって撮影禁止のところで写真撮らないで欲しいなあ…。
なお、紅葉見頃はもう少し先の様子。
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