【続いてる写経 806日め】〜その差187票
週末はわが杉並区の区長と議員補欠選挙でした。
今回の杉並区長選は、住民間でかなり盛り上がりを見せていたのです。
なにせ現職、昨年の緊急事態宣言下で、群馬県へ公用車でゴルフに出かける事件が発覚。
当人、都議の時代から公用車使うの大好きなんだとか。
また、「1億5千万円以下の工事契約」、「4千万円以下の用地購入」は区議会承認が要らないため、その制度を逆手に取り、癒着している地元業者へ発注してた疑いもありました。
区議会の報告文書は黒塗りで、内容がほとんどわからないこともあったとか。
(この制度、今回の選挙にからみワタシも初めて知って驚きました)
区の予算比率にしたら、4千万円とか1億5千万円は少額かもしれませんけど、フツーの区民感覚では大金です。
それを黒塗り報告ってどういうことですか?
小口にして、不正取引していたのでは?と勘ぐりたくなります。
何かとお金がらみで黒い噂が絶えない人物が、すでに3期も勤め、もう1期やったらどうなっちゃうの?
いい加減「変わって欲しい」と切実に思ってました。
そこに現れた対立候補は、無所属NGO政策研究員、二児の母、岸本さとこさん。海外自治体政策の研究者で、ご著作もある方です。
岸本さんが公約の一つとして掲げていたのは「情報公開」。
今までの不透明な区政を一掃してくれるものと期待がもてました。
おお!!現職に代わるにはこの人しかいない!
再開発中止のデモなども絡み、街頭演説も西荻窪界隈は相当盛り上がってましたね。
そして迎えた開票日。
なんと187票差で岸本さんが初当選!!
ニュースでも杉並区初の女性区長、僅差での勝利が話題になってました。
投票率も前回32・02%から37・52%と5%もあがったのですね。
実は杉並区、昨年の衆議院議員選挙でも地殻変動が起こって、その時の現職(自民党の大物)が落選してるのです。
選挙、ちゃんと機能してるんだ〜ってあの時も思いましたね。
今回はそれ以上にガッツポーズでした。
たかが一票、されど一票。みんなが意思を示せば変わるものなんだと。
187票差という数字が見せつけてくれたと思いました。
地方自治体・市区町村の選挙って地味だけど、その結果は、生活にダイレクトに響いてくる。
結果の波が到達する時間が、国政や都道府県単位よりも、明らかに短い。
だからもっとも身近な選挙、政策って、ホント大事なんです。
新リーダー、岸本さんの政策を、じっくり期待し、見守りたいと思います。