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【続いてる写経 802日め】〜真髄は、作者の愛とファンサービス
『ゴールデンカムイ展』の感想続き。
後半の展示コーナーはコミック未発売の最終回までのお話が主。
”大団円をもう一度味おう企画”で、生原稿展示中心でした。
原稿自体はデジタルだそうですが、写植(セリフの部分)は上から貼り付けて作られている様子。
こんなアナログ部分が立体的にみられるのも、生原稿ならではですね。
ワタシも最終回までの数ヶ月間は、アプリで何度も読んだのでございますが、やっぱり生原稿の迫力は違います。
アシリパちゃんが最後のほうで度々見せていた複雑な表情もよくわかる。
土方さん、鶴見中尉の名シーンは、じっと見てたらなんだか泣けてきました。
漫画の一コマの表情だけで、こんなに多くを語れるのかと。
リアルな人間の表情以上に、複雑な感情表現を見せつけてくれる、作画の力量がビシビシ伝わってきました。
最後のコーナーは作者の野田サトル先生が、展覧会用に描き下ろした人気キャラの色紙の展示。
来場者に曜日替わりでプレゼントされる7枚以外にも、隠れた人気キャラのものがたくさん。
個人的には門倉さんとヴァシリ(ずきんちゃん)があって嬉しい!
でも、野田先生が愛して止まない、あのキャラがいない。
マタギの谷垣源次郎さん。
どお?と振り向いたら・・
そこには、作者の寵愛を一身に受けて描かれた、谷垣源次郎さんの渾身の描き下ろし作品が。
展覧会のフィナーレは、源次郎さんだったのです!!
ま、参りました。愛溢れすぎ。
撮影禁止ゆえお見せ出来ないのは残念。
源次郎さんへの愛は突出してるけど、どのキャラにも惜しみない作者の愛を感じるのですよね。
その慈しみ方がストーリー作りにも現れてます。
キャラクターの造形が深いゆえ、ラスボスの鶴見中尉ですら、心底憎めないキャラに仕上がってるのです。
こんなところが女性ファンを惹きつけるのかなあと思いました。
野田先生の妥協なき作品作りとキャラへの愛情、ファンへの徹底したサービス精神、これが「金カム」の真髄。
魅せてくれたお見事な展覧会でした。
さて、展覧会後のお楽しみはグッズコーナー。
買いたくなるグッズは色々あれども、図録以外はキリがないので一つだけ購入。
鶴見中尉の名セリフが表紙になった「(ロシア語を)死ぬ気で勉強しろ」ノート。
ロシア語学習者の自分にはど真ん中なこの製品。
ロシア語自学ノートにしようかな。
「金カム」からのロシア語セリフを文法解読でもしてみようかしらん・・
物騒な言葉ばかり並びそうですが・・