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【続いてる写経 1360日め】飲食店のBGMって大事だね
一年振りに恒例の元同僚2人との同窓会。
今回は自由が丘から徒歩10分の、隠れ家的なイタリアンを選んでみました。
小高い坂を登り切った住宅街にあるお店、通された店内は撮影禁止、テーブルの料理は撮影OK。
ちょいと変わった大テーブルにアラサーのカップルが2組。
意外と客層若いのかな❓
腰を落ち着けると、店内はウッディな雰囲気と特注と思しきジグソーパズル的な形状のテーブルが素敵。だが、何か雰囲気がちぐはぐな感じになってる。
何でだろ❓
それが、流れてくる音楽のせいだとわかるのに時間はかかりませんでした。
70年代から90年台の洋楽が流れているのです。
それもかなりのヒット曲がランダムに。
つまり、ワタシたちの青春時代に流行った曲が次々と流れるため、近況報告をするはずが、どうもそちらに耳を奪われてしまう瞬間が出るのです。
まず発端となったのは、Belrinの『Take My Breath Away』。
何を隠そう、『トップガン』の挿入歌、愛のテーマって言われてるやつですよ。
メンツの一人は『トップガン』大好きで、『マーヴェリック』は合計22回観た強者。
それまでの会話そっちのけで、話が「トップガン」ネタになってしまう…。
ワタシだって歌っちゃいますよ、
🎶てーくまぶれいすあうぇー ちゃららん、ちゃららん、、
ああ、だめやん…。もうトム様の姿しか浮かばないじゃん。
だんだん次に何がかかるか気になってきて、、
エアロスミスの『I Don't Want To Miss A Thing』がくれば、
「あー、これなんだっけ、あの映画…」
「アルマゲドン?」
「それそれ〜、ブルース・ウィルス〜」
と映画の話題にそれて、ワタシが崩壊したのは、ヴァン・ヘイレンの『Jump』でした。
あの有名な、イントロから始まり、デイヴ・リー・ロスが、
あげらっ!(I get up)
と歌い始めてから、あの頃流れまくっていたビデオクリップで腰を振るデイブの姿が目の前に現れ、ギターソロでは今は亡きエディ・ヴァンヘイレンの笑顔が浮かび、会話も料理もぶっとんでしまいました…。
ヴァン・ヘイレンショックからしばらく後、オアシスの『Wonderwall』が流れてきて、
「あー、もうオアシス大好きだったんですよ〜〜」
と最後の一人が遂に思い出話に終始するようになっていしまいました。
さらに、カーディガンズの『Lovefool』
🎶らぶみらぶみー、せーいざっちゅらぶみぃー
歌い出してしまった。。
極め付けは、リマールの『ネバーエンディングストーリー』。
80年代シンセのピコピコ音に、あああ、あああ、あああ、のコーラスに、あの変な龍みたいな動物が現れる…。
確かに来年は辰年だわね。
「そういえば、これ羽賀健二が日本語で歌ってましたよね…。」
知らない〜〜!!あった!!
だんだん、食事をしているのか音楽聴いているのかわからなくなってきました。
小洒落たインテリアや、ロイヤルコペンハーゲンの食器に、これはないだろう一体誰の趣味やん?と思っていると、ソムリエの男性がやってきました。
みなさま、音楽はお詳しいみたいですね
実はこれ、私が選曲してます
ここでソムリエとして働く条件として、店内に自分の好きな曲をかけることを提示したのです
それで今、自分の選曲で流してます
ちなみに私がいちばん好きだったのは、Duran Duranです
なんとソムリエ君が、勝手に選曲したものでした。
でも、Duran Duran、滞在時間中に1曲もかかってないじゃん。
というわけで、確かに美味しい料理をたくさんいただいたのですが、
目の前にある料理よりも、BGMのもつ思い出の磁力のほうが強すぎて、
最終的な印象が残っていないのでした。
やっぱりね、レストランならね、料理が主役になるべきと思うのよ。
懐メロに気を取られて、歌わせちゃうのはどうかと思うわけよ。
ちなみに、他にいたアラサーのカップル2組は、ほとんど音楽に反応してなかったような…。
若い人にはただの音、なのでしょうかね⁉️
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