見出し画像

【続いてる写経 1741日め】東寺・後七日修法で阿闍梨を応援

高野山参与会研修会に参加するため京都へ。
研修会といっても、要はイベントでございます。今回は東寺の後七日修法に参列するもの。

東寺のシンボル

なぜに高野山参与会研修会となったかというと、今回の修法は高野山金剛峯寺の僧侶がご祈祷の大阿闍梨当番だったからのよう。

承和2年には弘法大師自ら大阿闍梨を務められ、現在まで脈々と修されてきた歴史ある大法は、来たる令和7年乙巳歳、総本山金剛峯寺第415世座主・高野山真言宗管長の長谷部真道猊下が大阿闍梨を務めます。金剛峯寺座主が大阿闍梨を務めるのは、平成22年以来15年ぶりのことで、大変尊い機会となります。

https://odaishi.fun/news/2024/10/08/2025_mishiho/

後七日御修法は、毎年1月8日より14日まで教王護国寺(東寺)に於いて真言宗十八本山のご山主猊下をはじめとして各山の高僧方15名にそれぞれの配役を司り総勢百名近い僧侶が相携え、一日三座七日間にわたり国家の安泰や世界平和を祈願する修法です。

https://chisan.or.jp/chishakuin/event/schedule/後七日御修法ごしちにちみしほ

といっても、後七日修法のご祈祷そのものは、見学ができません

僧侶がこの時期生活する本坊から、修法が行われる勧請院に移動する参列を眺めるのみ。

参与会会員で、箱根駅伝の街頭応援のごとく、
阿闍梨行列の花道を盛り上げるのです。

この法要、1日三座でかなりハードなものだそう。そして修法を務める高僧はみなご高齢。
なので体調には細心の配慮が払われ、修法の前には全員が健康診断を受けるとか。

なので、行列で声援があるのは、お坊様にとっても励ましになるようです。

灌頂院へ入る様子

この参列見学には一般の参拝者、外国人観光客はもちろん、各僧侶の関係者がたくさん集まっていて、

「これからジィジが歩くよー」

と、赤ちゃんに話しかける若いお母さんと僧侶ご家族御一行とか、

各お寺の若手僧侶が走り回り撮影するとか、

お寺の裏側が垣間見えるなかなか面白い光景でした。

見守る御一行

ワタシも横断幕持ってお見送りました

東寺の幼稚園児が参列の見学にきて、

南無大師遍昭金剛

と繰り返し唱えてるのが、めちゃくちゃ可愛かった〜❗️

個人的に嬉しかったのは、昨年お遍路の最後に訪れた高野山の宿坊、三宝院の飛鷹全隆大僧正のお元気な姿を拝見できたことでした。

東寺では講堂など、有料エリアの解説付き見学もでき、立体曼荼羅を堪能する時間がありました。

何度見ても、ここの仏像群、生きた仏様たちが降って湧いて木彫りになったみたい。
見飽きないですね〜。

ハロ、出た
大師堂

お昼は美濃吉さん。

京料理に求めるモノ、湯葉刺し、胡麻豆腐白味噌のお汁、が詰まったお弁当でした。美味。

地下にあるお店
京都なお弁当

他の参加者さんとお話。皆さま濃い。
お遍路の回った回数も半端なく…。

泉涌寺
楊貴妃観音で有名な泉涌寺。

正門
仏殿


僧侶のご案内付きで、寺内を巡りました。
仏堂には釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の三像があり、運慶作とのこと。

ちょいと暗くて遠くてわかりづらいのが残念。

皇室と関係が深く、皇室の位牌を安置してるそう。
普段は公開されていない皇室ゆかりのお堂とお庭を案内してもらいました。

霊安堂の庭
皇室関係者専用門

床がとにかく冷たい…。

皇室の方もこの廊下をお歩きになるのか…

楊貴妃観音様は変わらずの美しさ。
ヒゲのようなお口元の線は慈悲を表しているそうです。

あっという間に一日終わり。

参与会の方ともお近づきになる機会得て、また
一つ違う世界見えた感じでした。

いいなと思ったら応援しよう!