【続いてる写経 801日め】〜『ゴールデンカムイ展』で鶴見中尉になってみた
半休をとって、金カムファンのAちゃんと、『ゴールデンカムイ展』へ行ってまいりました。
『ゴールデンカムイ』は、日露戦争後の北海道を舞台に繰り広げられる、アイヌが埋蔵した金塊の争奪戦を描いた冒険譚です。
7年の連載がこの4月に終わり、この展覧会は連載終了記念企画。
毎週火曜日は”鶴見中尉”ナイトと称されたイベントデイ。
”鶴見中尉”は、権謀術数・頭脳明晰・身体剛健の敵対勢力のラスボス。
15時以降の来場者には、その鶴見中尉お面がプレゼントされる企画なのです。(または部下の鯉登少尉のお面)
それを狙って14時ごろに到着。すでに50名ぐらい並んでまして、その男女比が、0.8:99.2 くらい。
要するに圧倒的に女性が多い!!のです。これはビックリ。
しかも20〜30代のごく普通の女子が多数です。
来場するファンのために、ちょっとしたところにも、手が込んでいます。
というわけで、鶴見中尉、ヒグマと並んでみたの巻。
場内には鶴見中尉または鯉登少尉が増殖し、その様子が面白すぎる。
コミック作品の展覧会とは、一体何が飾られるのかしらん?
普通はやっぱり原画よね?
もちろん原画もありましたが、個々のキャラのために収集された関連資料が凄かったのですわ。
作者の野田サトル先生は、作画の正確さにかなりこだわっていらしたので、ヒロインのアイヌの少女、アシリパちゃんが使うアイヌ紋様の小刀や、主人公の杉元が使う銃など、実際のレプリカを作ってもらい、それを見て描いていたのだそう。
そうした展示品のキャプションがほとんど「野田サトル先生蔵」と書いてあったのは、ご本人が発注して製作してもらったからのようです。
杉元の三十年式小銃は、60万円かかったんですって・・。
しかもまだ作品もそれほどヒットしていないうちだったので、大変だったとのこと。
そうなんです、『ゴールデンカムイ』は、歴史的・文化的背景の正確さにかなりこだわって作られてます。
アイヌ語や、アイヌ文化、ロシア語、歴史的背景の時代考証など専門家が何人もついてます。
歴史的な背景と描写がしっかりしているから、読むと当時の北海道開拓史やアイヌ文化、はたまた狩猟とジビエ料理まで学べてしまうのでした。
しかも、決して蘊蓄を語るわけではなく、あくまでも金塊争奪戦の荒唐無稽エンターテインメント。
未知の世界を学びながら、楽しめてしまうとってもお得な作品。
しかもまた、登場人物がそれぞれ、いいんですよね〜。
語り出したらキリがないのでございます。
語り足りないので、つづきは次回。