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【続いてる写経 1291日め】謎の籠の正体@香取神宮・宝物館
2日間の非日常からの、仕事復帰はかなり辛かった…。
お参り旅の後は、めいけん反応のためか、いつも眠い…。
さて、1290日めで書いた、香取神宮の宝物館で見た謎の籠について、正体がはっきりわかりました。
宝物館の説明書きから名称まで覚えきれなかったので、”香取神宮 籠”などで調べてみたところヒット❗️
こんなお姿です。怪しいな🤨
![](https://assets.st-note.com/img/1697711241468-aYsJyUg52R.png)
巻行器(まきほかい)というそうです。
これは香取神宮の「大饗祭(たいきょうさい)」というお祭りで使われる神饌を載せる容器でした。
水郷のコモを巻いてつくられた器で、蒸した米を盛りつけた膳として運ばれます。
「大饗祭(たいきょうさい)」はかなり特殊なお祭りのようです。
神無月の出雲に集い、帰郷した東国の神々が、東国鎮護のために居残っていた香取神宮に祀られる武神・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)のもとに集い、経津主と姫神によってお疲れの神々をねぎらう宴と伝えられます。
まず経津主大神様は、国中の神々が出雲に集まる「神無月」でも、東国鎮護のために香取を離れることはないという事実。
「神無月」に出雲いかない神様がいらっしゃることを知らなかった…。
東国は常に守護をおく必要があるということでしょうか。
経津主大神様はお留守番ということは、鹿島神宮様に祀られている武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は出雲に行くのかな?
さらにこの供される食事がかなり特殊なのです。
・鴨羽盛:水郷地帯に多く飛来するマガモの内臓・肉を取り出し聖護院大根を土台にして頭部・脚。羽根、胴体を再びつぎあわせて、羽根を広げて飛び立つような姿に整形したもの(下の写真の中央)
・鳥羽盛:フカ(サメ)肉を土台にして周囲に鮭の切り身をタワーのように高く盛り付けたもの(下の写真の左側)
![](https://assets.st-note.com/img/1697712294461-2t5gBcjwIf.png?width=1200)
鴨羽盛は作り方が解説されている投稿がありました。
鴨羽盛のつくりかた。一旦バラしてからまた姿盛りにしてる。 pic.twitter.com/X7rCidYwdN
— レターパックで晏嬰亮送れ (@mondo_oclt) May 24, 2019
香取神宮大饗祭は古い時代のごちそう膳がどんな感じだったかを知る貴重な資料でもあると思うんだ(メニューリストも描いてみた) pic.twitter.com/ugl7a0ixgJ
— レターパックで晏嬰亮送れ (@mondo_oclt) May 24, 2019
目が死んだ鴨の様子が、怖いよ〜〜。
神様これ見て嬉しいのかなあ?
お祭りの様子はこちらにダイジェストがありました。
このようなお祭りをやっているのは香取神宮だけのよう。
興味深いお祭りなので、実際に観に行きたくなりました。
結局、巻行器(まきほかい)までは判明しましたが、この製作方法が「秘伝」かどうかは、全くネットでは出てきませんでした。
ただ、秘め事めいた大饗祭で用いられるものゆえに、「秘伝」になってもおかしくないかもです。
詳細を知るには、また香取神宮様の宝物殿に行かねばならないよう。撮影禁止だから、内容をメモしてこないといけないなあ。
ネットだけでは、まだまだ取れない情報がある。
そしてそんな情報に出会えると、宝物を発見したような気分で、嬉しいのでした。