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【続いてる写経 825日め】〜東京名物にする予定があったらしい

カラス駆除について調べているうちに、カラス研究&カラス料理研究家・塚原直樹氏の著作カラスをだますにたどり着きました。
これ『バッタを倒しにアフリカへ』(バッタ研究家の前野ウルド浩太郎氏の著作)を彷彿させる、抱腹絶倒本でございました。

塚原氏はカラスの行動研究歴20年弱。研究の過程でカラス駆除後に、食料として活用する方法を検討するため、カラス料理も研究することになったのだそうです。

いちばん最初は捕獲したカラスの肉を、最初シンプルに塩焼きでお試し。独特の臭みがあり、グミのような弾力で硬くて飲み込めなかったのだそう。
解決するために、牛乳に漬け込んだり、ブーケガルニで臭みをとったりして、シチューにしたら絶品だったとか。

食品として安全性は、多少の重金属や寄生虫が検出されたけれど、通常のジビエ程度で加熱すれば問題ないらしいです。
意外なのは栄養面。高タンパク低コレステロール。鉄分やタウリンを多く含み、とても栄養価が高いのだそうです。

そのため、韓国では滋養強壮の漢方薬として用いられ、カラスが乱獲された時期もあったらしい。また、参鶏湯のようにして食すこともあるのだとか。

日本では長野や秋田で「ろうそく焼き」として食べられているそう。カラス肉をミンチにしたものを豚肉や味噌、生姜、にんにくなどの薬味と一緒に叩いて棒に擦り付けて焼いたもの。別名「カラス田楽」。
長野の「オーベルジュ・エスポワールでは、ジビエ料理としてカラス料理を食すことができるらしいです。

塚原氏はレシピ本『本当に美味しいカラス料理の本』も出版しているそう。
そうそう簡単に材料が手に入らないにも関わらず、地味に売れているとか。
カラスは有害鳥獣の捕獲のため捕まえるもので、それ以外は山で猟師さんがとるくらい。実際に一般の人が手に入れるのは難しい模様です。
(いらんけど)

先に亡くなった石原慎太郎都知事の時代は、カラスが東京で大増殖したため大量捕獲作戦で駆除し、都知事は「カラスをパイにして東京名物に」って言ってたらしいです。(いらんわ)

捕獲した生態系を破壊する魚(ブルーギルとかブラックバス)を名物としているところもありますからね、それを想定したのかもしれませんけど。

最近は大久保のコリアンタウンあたりで大量出没しているらしいです。どうやらカラスは脂質が好きで、マヨネーズ容器は取り合いになるんだとか。

カラス駆除の方法を調べているはずが、いつの間にか違う方向に興味が行ってしまったのでした。でも一度も「ふーん、食べてみたいなあ」とは思わなかったですねえ。
そう、肝心の駆除方法もちゃんと載っていたんですけどね。

つづく



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