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【続いてる写経 1629日め】四国八十八ヶ所お遍路 その6 第40番〜第35番
本日はお遍路中最も移動距離が長いところ。
愛媛〜高知に入る。何せ三十八番は足摺岬という先端。
やけに先端に札所があるのだよ、高知は。
というわけで、運転手さんにさらに頑張ってもらうDAY。
こちらは連れてってもらうだけなのでね…。
第四十番 観自在寺
ご本尊・薬師如来
四国霊場中、平城天皇との関わりが深いお寺。
平城天皇の剃髪塚がある。
平城天皇は嵯峨天皇ほどではないけど、空海さんとの関わり深い。
大師堂前には独鈷杵、三鈷杵、五鈷杵の3つが唯一霊場中で揃っている。
それぞれ、四国、高野山、東寺に関係が深いという。
本堂は白い壁、青い柱で珍しい色合い。
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第三十九番 延光寺
ご本尊・薬師如来
梵鐘を頭に乗せた亀の像が有名。
その昔、境内の池にいた赤亀が姿を消し、梵鐘を背負って帰ってきたという伝説に基づくらしい。
大師が錫杖をついて霊水が湧き出たとされる井戸がある。
どこでも錫杖をつくと水だの温泉だの、、魔法使いだねえ。
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第三十八番 金剛福寺
ご本尊・千手観世音菩薩
長い長いドライブののち、たどり着いたは太平洋を臨む足摺岬。
ここに聳える巨大な金剛福寺はいかにも観光スポット然としている。
補陀落(インド)を感じて建てたというお寺、どこかトロピカルな印象。
そして何もかも立派なのですわ。
お金周りが良いのだね!巨大な赤岩ある。
もし八十八ヶ所全部にこの規模の赤岩あったら、どこも栄えるのだろうか。
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昼食:道の駅なぶら土佐佐賀
最近流行りという”鰹の塩たたき”をいただく。
激ウマ。絶品
使ってる塩も高知県産。これが美味しいのだ。
ソフトクリーム100円割引券があったため、塩ソフトも食べてしまった。
同じく逆打ちしていて、たびたび一緒になる堺ナンバーの車の男性と会話する。
今日の宿は決まっていないという。どうするのかな?
第三十七番 岩本寺
ご本尊・不動明王、阿弥陀如来、聖観世音菩薩、薬師如来、地蔵菩薩
ご本尊が5体という珍しいお寺。
そしてアートで溢れる明るくポップなお寺。
全国から募集した絵が天井画。
身近に感じられる雰囲気を醸し出している。
聖天堂が円形なのも珍しい。
昨日からよく一緒になる女性に話しかけられた。
高知県の方だそうで、こちらのツアーが12日間ときいて驚いていた。
こういった何気に会話するのは楽しい。
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第三十六番 青龍寺
ご本尊・薬師如来
行程上、順番入れ替えにて、実際はこの日最後にお参り。
青龍寺というのは、空海さんが唐に留学した時代に学んだお寺にちなんで名付けられている、
180段の階段が少々難所。
あちこちに置かれている地蔵菩薩様は、お遍路途中で亡くなった方の墓標らしい。
昔は簡単に移動できなくて、途中で命を落とすひとも多数いたという。
車のない時代、お遍路がどんなに大変だったかと考えさせられる。
なんとなく弔いの色が濃い境内。
元横綱・朝青龍の名前は、この近所にある明徳義塾高校に近いこのお寺から。
境内に、「塩を撒かないでください」
って看板があったのは、土俵で塩撒く練習までここでしてたのかも❓
最後の最後で雨が降ってきた。
不動明王様に雨垂れが映る。
ここの不動明王様は”波切”不動明王なので、雨もまたお似合い。
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第三十五番 清瀧寺
ご本尊・薬師如来
ここはドライブ遍路の難所。
一台しか通れない細いぐにゃぐにゃ道をゆく。
すれ違いが大変なため、新車や運転技術に自信がない人は下で止めて歩くか、地元タクシーを予約したほうがよいという。
確かに、自分で運転してたら泣くな…。
淡路島の弓弦羽神社みたいな。
本堂などかなり年季の入った雰囲気であったが、建て直しているので、すごく古いわけではないらしい。
とにかく湿度が高い。
大きな薬師如来様もお背中が苔むしている。
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よほど湿度が高いのか?海沿いのためか、ホテルの部屋もエアコン効きづらい。
ただし塩味のする温泉は気持ち良かった。
そして食事も、塩分濃度高め。
お刺身とか、美味しいのだけどね。
明日はこの天気の様子だと雨は避けられなさそう。