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【続いてる写経 1545日め】石が語りかける、江之浦測候所

ずっと行きたいと思っていた、小田原にある江之浦測候所。
現代美術家、写真家の杉本博司さんが構想から20年かけて作り上げた野外美術施設。

入口の扁額は杉本氏本人の書

今回は杉本氏の大ファンであるY姐さんのアテンドで、そこかしこに溢れる杉本氏の思いを解説いただきながらの鑑賞でした。

お陰様で、パンフにない裏話も聞けて、グッと胸に迫ってくる感じがしました。

杉本博司氏は、写真家としての成功前は古美術商を営んでおり、古美術の蒐集家としても目利きの方。

彼の元には方々から集まったお宝が、施設内にちょこんと、けれども緻密に計算された場所に置かれているのです。

本人の写真作品や、彫刻作品も並列的に並べられている。

ゆえに、中身は箱根の森彫刻の森美術館みたいな"現代美術"の野外施設とは全く異なる、
杉本博司ワールドの立体曼荼羅のよう。

入口で渡されたパンフをみると、法隆寺、東大寺、元興寺などの文字が目に入り驚きました。
有名寺院の礎石がなぜか置かれているのです❗️

しかも施設内には、奈良の春日大社様の分祠も勧請されておりました。
杉本氏が春日大社様とご縁が深いからとのことです。

春日大社は5月にご参拝してきましたが、
まさか、ここでお詣りもできるとは❗️

美術全般と、神社仏閣好きのワタシには、
江之浦測候所は、

とんでもない愛しい場所

でありました。

以下写真で。

鎌倉明月院からいくつか変遷を経て移築された門
奈良・川原寺の礎石、まぢか〜写経しに行ったよ
夏至の日の出を望む回廊の隣は古寺の礎石が並ぶ
奥の四角は法隆寺、手前は元興寺の礎石
左は川原寺礎石、右は光の井戸の光取り
京都五条大橋礎石
中にはメダカが泳ぐ
亀石、首都圏の鬼門を向いているそう


これらの石は、元の場所から、なぜ移されてこのような形でここにあるのか❓

なんだか不思議。

京都市電の敷石、右は夏至光遥拝100メートルギャラリー
先端からの風景
光学ガラスの舞台
冬至光遥拝隧道の中
光井戸、井戸枠は中世のものらしい
生命の樹レリーフ
春日大社参道
春日大社分祠
木化石のベンチ、推定樹齢6500万年前…
数理模型0010、詳しいことはワタシには意味不明
樹齢400年の春日杉、台風で倒れたものを移設
ギンビスアスパラガスではなく、数理模型0004
酒瓶と大福帖がわりの通帳をもつタヌキ、金運たまる❓
最後に見えた晴れ間

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