
【続いてる写経 1706日め】芸能山城組という不思議な音楽集団
久しぶりに観た映画『AKIRA』。
この世界観を彩る音楽は、芸能山城組によるもの。
改めて、オリジナリティ溢れる音に魅了されました。
なんでも西欧近現代に対する”文明批判”から始まったのだとか。
アマチュアの立場を堅持しながら世界諸民族の80系統に及ぶパフォーマンスを上演してきた、日本でも世界でも非常に珍しい取り組みの団体。
交響組曲『AKIRA』のメイン曲「金田」。ベースになっているのはインドネシア、バリ島の打楽器ジェゴグ。
中低音の打楽器連打が重なり合い、不思議なドライブ感を出しているのですね。
歌詞もあって、
嵐 瓦礫 炎 破片 街 竜巻
力 光 奴ら 祭り 空 輝く街
ラッセラ ラッセラ
ラッセ ラッセ ラッセラ
”ねぶた祭り”の「ラッセラ ラッセラ」の掛け声が乗っかるのです。
熱気が次第に増して、暴発していくかのよう。
映画の後半で、鉄雄が変容していくシーンも
ど〜うだ〜、ど〜うだ〜
って言ってる。
このシーンの怖さマシマシ。
日本語と、民族楽器の融合に近未来の混沌を感じます。
山城組を音楽担当にしたセンスに先見性を感じます。
芸能山城組は毎年、新宿で「ケチャ祭り」というライブを開催していて、一度観に行ったことがあります。
パリ舞踊のほか、日本のお祭、ブルガリアの合唱とか、実にバラエティに富んでいて、各自がマルチに出演しているのにびっくりでした。
しかも、メンバーはアマチュアなんですよねー。
今は加入方法は書かれてませんでしたけど、昔見た時は誰でもOKでした。
誰でも入れても、誰もが活動を続けられるかは微妙ですが…。
どれだけ練習しているのだろうか??
重ね重ね、これが東京オリンピックの開会式で流れていたら…
Cool Japanのイメージもさらなり。
まぁ、大衆的には”ドラクエ”のほうがウケが良かったのかもしれませんけど。