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【続いてる写経 1592日め】8月15日、”かげろう”がやってきた
日本人にとって8月は2回の原爆記念日とお盆、そして終戦記念日と特別な時期。
今年はお盆の時期に、南海トラフだ台風だと、忙しないことこの上なし。
報道が人々を恐怖に煽りたているむきもありますけど、
災害に対しての心構えはまだ良いほう。
これが空襲警報だったら、どんなに恐ろしいだろうか…。
1945年から、79年…。
実体験を伝える人がどんどん減っていく中、
たとえ世間がオリンピックで浮かれていても、
戦争の振り返り記事が必ずどのメディアでも掲載されているのは、大事だなあと思います。
戦時中に大変な経験をされた方のお話は、やっぱり触れておくべきで、
その悲劇を誰もが記憶に残しておかないと、過ちは避けられない。
世界中で悲劇を生んだ大戦を経たはずなのに、
いまだ世界では戦争が無くならないのも、過去から学ぶことができない人々がいるから。
まだまだ人類は学びの途中とはいえ、ほんと愚かしくて嫌になります。
ちょっとしんみりとした気分で本を読んでいたら、
どこから入り込んだのか、きれいなカゲロウが読書燈のそばにやってきました。
カゲロウ、成虫になってからは1日しか生きられないとか。
家の中から出してあげましたけど、きっとすぐお亡くなりになったんだろうなあ。
人の命も、長い目で見ればカゲロウのように儚い。
儚さが積もってできた人類の歴史。
少しでも”より良い”状態で、繋いでいきたいものです。