【続いてる写経 1612日め】『住んでいる国が倒産した日』にみるリアルなスリランカ民
帰国後も、スリランカのインパクトにまだ引きずられ、関連図書読んでいます。
直近の現地の状況をリアルに感じさせてくれたのは、現地でゲストハウスを営む東条さち子さんのマンガ、『住んでいる国が倒産した日』。
スリランカは観光業がメイン収入のため、パンデミックで観光客が途絶えてしまった時に、対外債務が払えなくなってしまいまひま。
結果として、2022年4月に国家財政は破綻。大統領はモルディブに逃亡する始末。
スリランカ内で、日に日に現地通貨が下落し、インフレで物価が異常に高くなっていく様子にやきもきする著者。
それに対して現地のビジネスパートナーはのんびりしたもの。
もともとの性格に加え、スリランカでは食品が安いため、食べものにはあまり困らないからのよう。
けれども、次第に輸入がとまりガソリンが入ってこなくなったため、物流が途絶えてしまってからがさあ大変。さすがのスリランカの民も黙っていられなかった…。
と、国家破綻してから、しばらく落ち着くまでの様子がコメディタッチで描かれています。
著者の東條さんは世界各地を放浪した結果、中国街がなく、物価が安いスリランカに目をつけ、ゲストハウス経営を思いついたそう。
著者がゲストハウスを営む場所は、シギリヤ。
世界遺産シギリヤロックがある街ですが、観光客は多いものの、基本的には田舎。現地の人々の暮らしぶりは昔ながらの保守的なのんびりスタイルのよう。
日本人とスリランカ人のカルチャーギャップがものすごいのです。
スリランカの人々は労働意欲が薄いらしく、明日から仕事始めると言っても、その日に来ない。
何かと理由をつけて(風邪をひいた、調子が悪い、子どもが熱を出したなど)、休む。連絡がくればまだいいほうで、連絡なくトンズラする人も多々。
前金を渡したら、まず履行せずにそのままトンズラ。
日本人からすると、信じられない行動をとる人が多いようなのです。
感覚が違いすぎて、信頼関係が成り立たない。
”現地の人を雇用する”ことが最大のネックだったというのです。
まともに働いてくれる人々がつかまらないため、ものごとは進まず。
結果ゲストハウスが出来上がったのは、構想から5年後だったそうです。
(そんな苦労をして開業したのに、コロナの煽りをうけてしまうとは…)
物価安くて、観光資源も豊富だけど、
人的資源が貧困すぎる
これがスリランカの(地方の)現実のようです。
(都会の人々はまた違うのだとは思われますが)
このマンガ読んで、ワタシが先日お世話になったガイドさんはレアな存在の人だったのだなあと思いました。
基本、時間もきっちりだったし、真面目に動いてくれたし。
外国人相手の仕事だから、社会的ルールを守らないと次の仕事はないことがわかっているのでしょう。
ま、そんな彼でも、途中で宝くじ売り場をみかけると、さっと買いに走ってましたけど…。
こんな感じの売場でし