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【続いてる写経 1599日め】スリランカについて、日本人が知るべき大切なこと

ワタシがスリランカという国を強烈に意識したのは、今はなくなってしまった京橋のスリランカ料理店でのこと。

日本の窮地を救ったのは、スリランカの大統領演説だった

と耳にしたのです。

第二次世界大戦後の日本の分割統治案や、賠償請求について話し合いが行われた、1951年のサンフランシスコ講和会議での出来事。

議論が紛糾する中、当時のセイロン(現スリランカ)の代表・ジャヤワルダナ氏が、同国の対日賠償請求権を放棄し、日本の主権復活を訴える演説を行ったのです。

演説はブッダの言葉が引用されていました。

「それは、我われアジアの諸国と日本との間には、長い間続いてきた深い関係があるからであります。また、アジア諸国の中で日本だけが独り強力にして、しかも自由で、そのために我われは日本を、保護者であり、また友であるとして見上げていたからであり、そして、アジアの隷従(れいじゅう)人民が日本に対して抱いてきた高い尊敬のためであります。

我われは、アジアの限りなく多くの人々の生き方を気高いものにした、あの偉大な教導師の言葉、『憎しみは憎しみによって消え去るものではなく、ただ愛によってのみ消え去るものである』という言葉を信ずるからであります。これは仏教の創始者である仏陀(ぶっだ)の言葉であります。

この条約案は、敗北した敵に対して、公正であると同時に寛大です。我われは日本に対して友情の手を差し伸べましょう。」

https://editor.note.com/notes/n0823c7466191/edit/


演説から70年の記念式典の様子。

この演説のおかげで、議会は日本の主権復活を認められたのです。

そうなんです、今の日本があるのは、ジャヤワルダナ氏が熱弁を奮ってくださったからなのです。

その思想の礎はもちろん仏教。お釈迦さまのお言葉でした。
経典原文に近いものは以下のようです。

『実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以ってしたならば、つ
いに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理
である。』
(「ダンマパダ」五)

https://www.kotoku-in.jp/pdf/president_jayewardana.pdf

演説の全文もこちらから読むことができます。

ジャヤワルダナ氏を偲ぶ場所には、今回の旅では行けなさそうですが、スリランカの寺院は訪れる予定なので、そちらで感謝の気持ちを捧げたいと思います。

しかしながら、ジャヤワルダナ氏の演説、こんなに大切なことなのに歴史の教科書には載っていないようです。

日本はアジアで植民地政策を行いひどいことした、反省せよ

と教えられ、マイナス面ばかり強調されていますが、蹂躙しただけが事実だったならば、このような演説は存在しなかったはず
(S経新聞ではないけど、自虐的な歴史観からは脱却すべき)

日本人なら、ジャヤワルダナ氏のことは覚えておくべきでしょう。
大丈夫、スリランカの首都の名前覚えればOK。

ジャヤワルダナ氏から由来してるのです。

スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
「スリ(聖なる)・ジャヤワルダナ(勝利をもたらす)・プラ(都市)・コッテ(元々の街の名前)」の意味。

ちなみにジャヤワルダナ氏は、遺言でお墓をつくるな、銅像を建てるな、と残していったそうですが、日本にはいくつか記念碑や銅像があるそうです。

一つは、鎌倉の大仏様で有名な高徳院

https://www.kotoku-in.jp/pdf/president_jayewardana.pdf

うひゃあ、は、八王子のお寺じゃん…。
元・八王子市民なのですが、ワタシ。このシンクロ具合はびっくりです。

雲龍寺さん、今度行ってみようかな。
山田駅、ちょーローカルなんだけど。


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