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【続いてる写経 839日め】〜”空師”に依頼する手段もあり

前回、香道の先生のお屋敷で、樹木の伐採のためのクレーン車が通行できるように、隣接地を購入したと書きました。

クレーン車でないと、高木の剪定はできないのかと思われましたが、別のお弟子さんは「うちでは”空師”に依頼しました」とのこと。

居合わせた全員「”空師”ってなんですか?」と初耳でした。
空師(そらし)とは、「自らが木に登って、木を伐採する人」のことでした。ネットで調べた人に依頼したのだそうです。

確かにネットで調べたら、色んな業者さんが出てきました。クレーン車が入らない場所の樹木伐採したい場合は一考の価値ありです。

この空師さん、山師(山を管理する人)とは似ていますが、

林業としての山師は植林も行いますが、空師はあくまで木を切り出すことが仕事。手入れのためや木材として切り出すために木を伐採することはあっても、山林の管理や植林をしない点が、山師との大きな違いです。
最近話題の“空師”を知っていますか?“山師”、“アーボリスト”との違いとは?より引用
https://wawawork.work/workerstrend/skills/1544/

そのような分業があるのですね。
名前の由来は、

ある説では、現代のように高層ビルや超高層マンションがなかった江戸時代、木の上が一番高い場所であり、空に近いところで仕事をすることから、空師と呼ばれるようになったのだそう。
同上

空の上で仕事する人だから、空師…。まるで曲芸師のようですね。

別のサイトを見ると、空師さんを特集したドキュメンタリー番組が出てきて、全国では30名程度しかいないそうです。

30名…。もしワタシがピチピチに若くて運動神経抜群の、怖いもの知らずだったら、目指すかもしれない。
まさにブルーオーシャン市場。いやこの場合はブルースカイか?
危険を伴うとはいえども、森林がある限り仕事はなくならないでしょうからね。

この空師の平均年齢がおいくつくらいかはわかりませんが、こちらの番組の方は40代半ばでした。
命懸けのギャンブル!空師の日常に迫る:運命の日~ニッポンの挑戦者たち~
なんと安全のためにお守りを37個持参されているとか…。

収入は伐採代金だけでなく、伐採した木を仕入れて市場に出して差益を稼ぐこともするそう。それだけに木をどうきれいな丸太の状態に伐採するか検討することや、その木の状態を判断する能力も問われるのだとか。

ちなみに伊勢が本家の先生曰く、「こういった仕事する人たちは、必要なときだけ伊勢にやってくるので常駐していない」とのことです。

伊勢神宮周辺にいないとは…意外。
日本の樹木と、文化を守れる人を育てていくのも、伝統の継承に必須なのでしょうけれど…。職人を抱え込むのも、なかなか難しいのかなあ。

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