ミラティブがつくるユーザー間コミュニケーションの仕掛けのすごさ
UGCサービスがはちゃめちゃに多い昨今、サービスを発展させるために「いかにしてユーザー間のコミュニケーションを自然かつ能動的に起こせるか?」というのはとても大切なポイントですよね。
ミラティブというアプリがそこんとことても上手だったので、紹介したいなーと思っているうちに1ヶ月が経ってしまいました。いい加減書きました。
ミラティブ ** #とは ** ?
将来の夢に「YouTuber」というのが登場したのは2016年のこと。
2019年1月の調査では小学校高学年男子のなりたい職業1位になるなど、個人が動画を投稿・配信するということは完全に市民権を得たといっていいでしょう。
そんな「なりたい職業はYouTuber」が登場する1年前の2015年8月にリリースされたのが『ミラティブ』。スマホでゲーム実況配信ができるアプリです。
当時DeNAでつくられたこのアプリは、2018年に事業継承され、現在は株式会社ミラティブ(旧:株式会社エモモ)が提供しています。
サービス提供3周年を記念して、2018年の9月にアバター機能「エモモ」を提供したところ大ヒット。そこから一気に人気サービスになりました。
趨勢がマジですごい
ミラティブがユーザー間コミュニケーションを起こすためにやっていること4つ
アバター機能はモーションがとても自然で、顔出しは恥ずかしいけれど見てくれている人と表情でコミュニケーションをとりたい!というニーズをうまく叶えてくれているなと思いました。
が、本当にすごいなと思ったのは、配信者と視聴者間でコミュニケーションが生まれるような機能がたくさん散りばめられていたことです。
特に感動した機能を4つ紹介します。
①ルームに入るとコメント欄の最初に配信者からのコメントが出る
入室するとすぐ、配信者からのメッセージが表示されます。
あいさつやルーム内でのルールを記載しよう!とガイドもあり、視聴者どうしが争わず楽しく視聴できるよう配慮されています。
②しばらく観ていると、SNSで共有しよう、と促される
観ている長さなのか、コメントの回数なのか、何がトリガーになっているかまだ分かっていないのだけど、入室してすぐ、ではなくしばらく経ってからシェアを促されます。
これのすごいところは、興味がある一定あるだろう、という判定をしてからこのアクションをしているところ。
媚びすぎない、ちょうどいい距離感。
③ルームから退出すると、配信者を応援する仕組みがある
視聴をやめたときに
・配信者情報とフォローボタン
・配信リクエストボタン
・メッセージ送信枠
の要素が入ったポップアップが表示されます。
これも視聴をすぐやめたときには表示されなかったので、何かしらのしきい値を設けているはず。
これ全部されたら次の配信枠のモチベーション爆上げになりますよね。
視聴者も、好きな配信者がリクエストに応えてくれたらとても嬉しい。
④配信者とリスナーの「仲良し度」の仕組みがあって仲良くなればなるほど特別感がでる
配信終了後に、配信者の画面には視聴者へお礼を送ろう!とアナウンスが出ます。
アクションをすると、「仲よし度」が上がり、配信者と視聴者の関係値がより深まるきっかけになります。
まとめると
このサービスを体験してみて、UGCだけでなく全サービスに共通する大事だなと思ったポイントをまとめて終わりとしたいと思います。
・トラブルを未然に防ぎ、サービス上で嫌な思いをする人を極力少なくすること
・媚びない程度のアシストをすること
・コンテンツをつくる人とうけとる人、両方が嬉しいことを考えること
書いてみると当たり前のように思えてしまうけれど、本当に難しくて、そして緻密なおしごと。大変参考になりました。
以上、ミラティブがつくるユーザー間コミュニケーションの仕掛けのすごさの話でした。