香港でカレーを巡る旅(2)
雷猴! カリー大福です。
前回の記事では、香港に出張したときの始まりの部分にお話しさせていただきました。出張で香港に行ったのですが、果たしてかの場所にもカレーを提供するお店はあるのか、というお話。
◆前回の記事
実はGoogle mapでも探していたのですが、出てくるのはだいたい前回ご紹介した重慶大厦にある場所ばかりで、これはどうしたもんかなぁと思いましたし、そもそも香港の人たちはカレーを作る習慣なんてないのだろうなかと半ば絶望に駆られていたわけです。
香港の中心地はわりかしコンパクトで、すぐに見つかるだろうなぁと勝手に思っていたのですが、決してそんなことはありません。やっぱり世間的には間違いなく中華の方が名が知れていますからね。
そして何気なくトボトボ歩いていたところ、見つけました。
「咖喱」
思わずその瞬間、二度見してしまいました。
「咖喱」
おおお!
この二文字の漢字を見つけたときの私の感動やいかに! 思わずその場でガッツポーズ、それから「キャア!」と叫んでいました。思わず小躍りしたくらいです。咖喱という文字を見てこれだけテンション上がる人もこの世界で私くらいなもんでしょう。わっほい!
その名もアーロンカレーという名前。またなかなかに粋な名前です。しかしこれがややこしいのですが、両隣で同じような名前のカレー屋さんがあります。が、これは全くの別店舗らしく後から入ってきたお店がここが本物のアーロンカレーだ! と主張しているらしいのです(非常に厄介……)。
本物と飲み分け方はとても簡単で、向かって右にあるお店、そしてお店はもう一つのお店よりも確実に混んでいます。私が訪れた時も、ほぼほぼ満席の状態でした。店員さんは、おそらく香港生まれの人たちと思われる方々でした。これが、まさに私の求めていたカレー屋さん……!
席に到着して、ひとまず喉が渇いていたので、SNOW OPERA MASKというビールを注文。しばらくして運ばれてきて、そこでやっと人心地つきました。
そして肝心のカレーは、ベジタブルカレーと注文したつもりだったのですが、店員さんにうまく伝わらなかったのか、結果として運ばれてきたのはエッグカレーでした。が、結果的にこれは良かったと思っています。
初めて食べた時、おお! と思わず口にしていました。種類的にはパキスタンカレーぽい、ちょっと水分のあるタイプのカレーです。日本人の口にも合う味わい。ピリリとした辛さがクセになります。
そして卵はちょっとオムレツっぽい感じでとろとろ。日本で提供されるような欧風カレーともまた異なる味わい。これが香港の人から見たときのカレーの味わいなんだなぁとすっかりその世界に魅入られてしまいました。
無我夢中で食べる。額から汗が滲み出てきます。店内には老若男女、様々な年齢層の人たちが嬉しそうにカレーを頬張る姿を見て、食べているこちらも幸せな気持ちになってくるから不思議です。
周りを見ると、割とみんな注文しているものがバラバラでした。ベジタブルカレーとエッグカレーがだいたい同じくらいの値段で、エビカレー、牛肉カレー、魚カレーなど。ちなみに香港ドルはざっくり日本円にすると1香港ドル=20円くらいなので、安いかというとそれなりにお値段張ります……。私が今回注文したエッグカレーも、¥1,500くらいです。
とはいえ、値段を踏まえてもかなり満足度の高いカレーなので、もし香港に行く機会がある方は、訪れてみてはどうでしょうか。その際にはくれぐれももう一つのカレー屋さんのお店に入らないように気をつけてくださいね(その場所はどういったカレーの味なのか、それはそれで興味がありますが)。
お読みいただき、ありがとうございました。
それではフィルミレンゲ!(またお会いしましょう)
私について
いただいたサポートは、将来のカレー屋さんを開店する資金源にできればと思います。よろしくお願いします!