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【虚構のアイランド】2・セカンドコンタクト《10》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

♫♫♫
[セントラル・ゾーン]の中展示場内の熱気は熾烈を極めた。
アイドル人気の効果が凄かったから。

朋美から渡された小さなパンフレットを読むと、コンサートの演目はほとんど歌と踊りで埋め尽くされていた。
歌と踊りだけで、大衆の勢いが活発なコンサートは初めてだった。

私の隣にいる朋美は、仕事時と違って非常に大きな声援でコンサートを盛り上げていた。
連れてこられた私はというと…演目中はずっとぎこちない動きでいた。
朋美からペンライトを2本借りているのだけど、周りの聴衆の動きに流されるだけだった。

アイドルメンバーの個々の名前を呼ぶのにも、釣られて叫んでしまった。
熱狂的なファンではないのに。
終始挙動不審な行動を起こしていたと自分でも理解している。
熱狂的なファンからしたら、私の態度に文句をつけるだろう。

朋美は何も言わなかったが。

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