【白井未衣子とロボットの日常】1・正夢の日 《1》 1 カレーポーク 2023年7月18日 21:33 ※予告なく変更のおそれがあります。※設定上、残酷な描写があります。それは運命だった。家族ぐるみで遊園地に出かけた時、災害レベルの事件が発生した。みんなが悲鳴をあげて逃げ回るなか、私は母の腕に抱えられながら、後ろを覗いた。黒くてでかいものが、戦っている…。その記憶は、時がたってもずっとこびりついた。あれから10年の月日がたった。言葉も行動もおぼつかなかった私は、今は中学生になった。それでも…いつも似たような夢を見る。黒い巨大の正体はロボットで、黒髪の男の人が変身して…私達を守ってくれている。私はずっと、夢の中の男の人を信じている。夢の話を2人の兄達や祖父母にする。すると祖母がやめるように言ってきた。怖い顔をして。「いい加減にしなさい!」と。私は何度も祖母に怒られているけど、憧れの男の人の夢を見るのがそんなにいけないの?怒られる理由がわからないよ。「お前さあ、婆ちゃんに何でも言うなよ…。」「何で?」「婆ちゃん困ってたんだからな。」「うん…でも、他の夢なんか、見たことないし。」「そうなんだよなあ…。」通学途中、私が下の兄で同じ中学生の勇希兄ちゃんと話した内容だった。勇希兄ちゃんにはいつも忠告されているけど、私は全く気にならない。自分の見る夢で友達が出来なくなっても、やる事が勉強と読書と家事手伝いしかなくても、気にならない。しつこいようだけど、私は夢の中の男の人を信じている。いつの日か、私と出会うのを。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #つぶやき #妄想 #まとめ #創作1 #ミコロボ 1