【白井未衣子とロボットの日常】2・復讐の日《4》 1 カレーポーク 2023年7月21日 12:18 ※予告なく変更のおそれがあります。※設定上、残酷な描写があります。訓練開始から1週間が経った。3人合同の必修訓練は、私個人の感想だと、辛かったけど楽しかった。初めの1日2日は、訓練が終わった後にすぐ眠ってしまった。勇希兄ちゃんが「ご飯食べろよ」と言って起こしに来てくれた。栄養は大事なんだな…って改めて思ったよ。つらい経験もあれば、楽しい経験もあったよ。私達の乗る【パスティーユ】の仕組みや乗りこなしの技術とか…。外宇宙の知識や教養など、学校や読書で味わえない体験がたくさんあった。今までに取り組んだ中では、私の目を1番光らせた体験かもしれない。2人の兄も同じ事言うかも。訓練終了時、時刻は夕方5時を過ぎていた。武人兄ちゃんとサポート役の人に「案内したい所がある」と言われ、やってきたのは[ラストコア]の統制制御室。ここで情報収集したり命令を出したりしているらしい。この日は西条司令とアレックスさんがいた。もう1人、計器と格闘しているのか。つまみを回し続けているお兄さんがいた。この人はオペレーターさんだった。「情報が拾えました。宇宙からですね。」「可能性としたら、宇宙船が近くに佇んでいるな…。」「解析できるか?」「大丈夫です。読み上げます。」『敬愛なる地球人よ。我々は土星圏ニコンの王家・フレアランスの遣いの者である。貴殿らとは話し合いの場を持ちたくて、ここにやってきた。貴殿らに危害を加える事はない。この電波を拾える者、どうか我々を導いてくださらないか。』以上、オペレーターさんが読み上げた。「土星圏か…どう見る黒川。」アレックスさんが武人兄ちゃんに声をかけた。「[ホルプレス]のような軍団はいそうにないと思うんやけど、一応確認した方がええなぁ。」[ホルプレス]。実は私達を襲った敵のロボだって、武人兄ちゃんから教わった。宇宙ではそこまで強くないらしい。でも武人兄ちゃんは、『よう耐えた。乗られへん奴もおるからな。』と褒めてくれた。それはさておき、西条司令らは武人兄ちゃんに判断をさせた。この中で1番宇宙に詳しいのは武人兄ちゃんだからで。側で私達も、探りを入れるのかな、と考えていた。「まずは[ホルプレス]共々、HRの奴等と関わってないかチェックや。それを先に電波に乗せや。」「ああ。そうしよう。確認次第、許可してもいいな。」「人型やったら余程のことやない限りは、地球を敵視せえへん。もししても防衛線は張れるから大丈夫や。」私達を見る武人兄ちゃん。きっと、私達を頼りにしてくれているんだ。期待に応えなきゃ。「気に入ったみたいだな。」「めちゃめちゃ頑張ってくれてる。今までの兵隊さんとは大違いや。」「…最小限には抑えないとな。期間限定とはいえ、一般人で子供だから。」アレックスさんは哀しげに言った。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #つぶやき #妄想 #まとめ #創作1 #ミコロボ 1