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【虚構のアイランド】2・セカンドコンタクト《12》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

おそらく、今やほとんどの一般人が知っている虚像獣への対策だろう。
虚像獣には人間の精神を蝕む作用があると言った。
精神を病むと、人々は暴力的になりやすくなると。
だから、ファンによる危害を抑える為に、一定の仕切りを設けているんだと。

戦闘とは無関係な人達まで、虚像獣の対策を迫られている事実。
…早く、忌まわしき怪物が消え去る日が訪れてほしいものだ。

いよいよ私の順番が回ってきた。
ずっと音楽をオーディオプレーヤーを通して聴いてきた私にとって、アイドルどころか音楽アーティストとの対面は初めてだった。
余計に緊張していて、正直恥ずかしかった。
隣の女の子は素晴らしい。
アイドルを前にしても、ハキハキと挨拶ができるのだから。

[5秒前]のグループの人数は5人であるが、最も右側に立っている『一ノ宮輝』という若い男性と私は対面している。

通気孔代わりの小さな穴の集まり以外はアクリル板で覆われていて、握手すらできない。

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明日もお楽しみに!

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