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【虚構のアイランド】短編2・ミュージックメモリー《7》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

「この人達は?」
「[Salty Sugar]っていう、最近まで活動していた女性デュオだよ?」
「活動していた?」
「今はもう、引退しちゃったみたいでね。電撃報道があってから表舞台から消しちゃったのさ。」
「それは…残念ですね。」

私はシュン、と落ち込んだ。
[Salty Sugar]というグループ名ですら初めて知ったのに。
おそらく、すでに私はこの女性デュオにすっかり虜になっていたのだろう。
1曲聴いただけで、もっと聴きたいと欲求を抱いたのも初めてだった。

「ん?もしかして、気に入っちゃったのかい?」
「え?でも…。」
「ライブとかは厳しいけど、音源だったら色々持ってるよ?
よかったら、君にあげよう。」

私は目が点になった。
カフェの店主とはこの日を含めて、僅か2日分ぐらいしか話した事がない。
2日分、といっても注文とか受け渡しとかの合図の繰り返しで、今みたいにこうやって語り合う機会は乏しかった。

長編は、下記のサイトでつぶやき形式で公開中!

明日もお楽しみに!

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