
【虚構のアイランド】2・セカンドコンタクト《14》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
彼女達は私が10歳になる前に、既に引退していた。
その後どんな人生を歩んでいるのか…メディアも報じないので誰も知らないのである。
[Salty Sugar]の2人は、人々の記憶から消えていった。
まさに伝説のグループなのである。
彼女達のグッズの一種であるブローチを、目の前の若い男性・一ノ宮輝はご存知だったのである。
私は驚きを隠せなかった。
彼が彼女達を知っていると聞いて、テンションが上がってしまった。
「そうです!大好きなんですよ!」
「僕もです。音源でしか聴いた経験しかないんですが…。」
「大丈夫です!私もライブの経験はないので…。」
「同じですね!よかった…。共通の嗜好の人がいてくれて。」
自分のテンションが上がる度に、私は周りが見えなくなっていた。
側にいた朋美は後ろで、私のワンピースを軽く引っ張っていたようで。
ワンピースの生地と肌の触れ合いがおかしな事にも気づかなかった。
私の後ろにも、交流会の挨拶待ちのファンが沢山いた。
こちらは、下記のサイトでつぶやき形式で公開中!
明日もお楽しみに!