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【虚構のアイランド】2・セカンドコンタクト《13》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
任務中でも日常生活でも冷静に対処できる術を持っている私は、老若男女問わず必要があれば話をするし、できる。
だけど、今のコンサートの交流会では…私は一言も話せなかった。
声に出せたのが、『う』の1文字の連発だけ。
何をどう言えばいいかわからなかった。
斜め後ろで朋美が待っていてくれたけど、彼女のフォローもまともに聞けなかった。
そんな中、私に助け舟を出してくれた人がいた。
目の前の、笑顔を向けてくれる男性だった。
「君…その胸のブローチは…。」
「え!?こ、これ…?」
「懐かしの2人組女性グループの[Salty Sugar]のグッズなんだね?」
「…あ、そう、ですが…。」
彼は20歳の私よりも若い男の子だ。
私も周りより大人っぽく見えるとはよく言われるが。
おそらく…年齢も10代だろう。
10代で[Salty Sugar]を知っている者は、余程の物知りしかいなかった。
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明日もお楽しみに!