![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112888306/rectangle_large_type_2_e2c2d86b1c3188b5e5c133bca83df80b.png?width=1200)
【白井未衣子とロボットの日常】6・暴露の日《5》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
[ラストコア]スタッフ達の、外での宴会はしばらく中止になった。
でも学校だけは行かないといけない。
退屈だなぁ。
[ラストコア]での勉強で単位認定でもしてくれたらいいのに。
私は中学生だから自動的に数年で卒業するけど。
朝は兄達と別れた後は、私は口を開かなかった。
口利かないといけない理由がないから、静かに過ごそうと考えていた。
すると私の席の前に、1人の男の子がやって来た。
白い髪が特徴の、それ以外はごく普通の男の子だった。
「はじめまして。お名前聞かせてもいいかな?」
もしかして、転校生?でもそれなら先に自己紹介の場を設けるはず…。
男の子の近くにいた女子のグループの1人が口を挟んだ。
「あーその子、白井さんがいない日に来たから。」
私がいない日…。
[宇宙犯罪者]以外のHRの襲撃は平日が多いからなあ。
「でも白井さん、あんまり喋らないよ?」
「私達と話しようよ。丸井君の事、私達もっと知りたい。」
随分と心外だな、とは言っても事実だから私は彼女達を無視していた。
でも丸井君は、彼女達の誘いを断った。
「白井さんが気になっただけです。ごめんなさい。」
「あ、そうだったんだ!ごめんね?」
「じゃあまた今度、お話しましょう。」
彼女達は後ろを向いた。もうすぐ始業時間だし。
「あの、話って…。」
「大した事はないです。君に興味があるってだけでは、理由になりませんか?」
興味…?
私、何か変な事したのかな。
夢の話は学校ではしていないよ?
「…話すだけなら、いいよ。」
「ありがとう。チャイムが鳴るまで日常会話でもしよう?」
さっきの子達と同等の会話を?
「私、流行り物はよくわからないわ。」
「じゃあ、昨日何したかとか。今朝何食べたとかでもいいよ?」
「…毎朝パンだけどなぁ。」
[ラストコア]に行く事は普通の人には内緒にしてくれと注意受けてるし。
もういいや、食べ物紹介でもしよう。
私は今まで食べて美味しかったパンを紹介した。