【白井未衣子とロボットの日常】6・暴露の日《3》 1 カレーポーク 2023年8月9日 06:22 ※予告なく変更のおそれがあります。※設定上、残酷な描写があります。「ニシアも敗れて…俺が雇っているHRはあと3人か。」「ざっくりとした数で換算すると、だろう。」火星圏タレス、[レッド研究所]。薄暗い部屋の中で、クーランはニヤニヤと笑っていた。答えに応じたマルロは、クーランの表情があまり心地よくなかった。見下しているようで。「そんな部下の数まで管理できねぇだろ?直系の部下じゃあるまいし。」「直系の部下も管理できない男がよく言うよ。」マルロはクーランのずさんな部分に呆れていた。すぐに話は別の話題へと切り替えた。「で?場所を特定したんだって?」クーランの気味悪い笑いは止まらない。「もう手は回している。ニシアの小魚の解析データで場所は突き止めた。」「よく海へ…ってお前さんも水に強いんだったな。」「[ホルプレス]と一緒にするな。我が[ヒーストン]部隊は頭脳明晰でなければ一員になれないんだからな。」マルロは正方形のディスクを部屋のベッドへ放り投げた。「自慢の息子、取り戻したいんだろ?必要分だけまとめたからな。」「子供みたいに投げるなよ…。お前さんは見た目に反して、歳食ってるんだからな。」「余計なお世話だ。実力を示せば、見た目も歳も関係ない。」クーランは面倒くさい仕草でディスクを拾った。体を動かすのが嫌いなのだ。「ま、貴重な資源は頂いとくわ。ありがとよ。」「貴重源だと思ってないだろう。」「失礼だねぇ。」クーランはマルロが素っ気ない態度を取る事は知っている。だから強い指摘はしないが、感想だけはつい述べてしまうのだった。「お前さん達が動けば、俺は楽に過ごせるからな。頑張れよ?」「頑張れ?すぐに終わる。情報が入り込んできたからな。」「やっぱ用意周到だお前さん。」「俺の部下達が優秀なだけだ。」そう言ってマルロは部屋を後にした。ロッドの底をツンツン置きながら歩く姿は、クーランには見慣れた行為で。「アイツで無理なら、俺も出るしかないな。」と呟いた。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #つぶやき #妄想 #まとめ #創作1 #ミコロボ 1