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【白井未衣子とロボットの日常】6・暴露の日《3》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。


「ニシアも敗れて…俺が雇っているHRはあと3人か。」
「ざっくりとした数で換算すると、だろう。」
火星圏タレス、[レッド研究所]。
薄暗い部屋の中で、クーランはニヤニヤと笑っていた。
答えに応じたマルロは、クーランの表情があまり心地よくなかった。
見下しているようで。
「そんな部下の数まで管理できねぇだろ?直系の部下じゃあるまいし。」
「直系の部下も管理できない男がよく言うよ。」
マルロはクーランのずさんな部分に呆れていた。
すぐに話は別の話題へと切り替えた。

「で?場所を特定したんだって?」
クーランの気味悪い笑いは止まらない。
「もう手は回している。ニシアの小魚の解析データで場所は突き止めた。」
「よく海へ…ってお前さんも水に強いんだったな。」
「[ホルプレス]と一緒にするな。我が[ヒーストン]部隊は頭脳明晰でなければ一員になれないんだからな。」
マルロは正方形のディスクを部屋のベッドへ放り投げた。
「自慢の息子、取り戻したいんだろ?必要分だけまとめたからな。」
「子供みたいに投げるなよ…。お前さんは見た目に反して、歳食ってるんだからな。」
「余計なお世話だ。実力を示せば、見た目も歳も関係ない。」
クーランは面倒くさい仕草でディスクを拾った。
体を動かすのが嫌いなのだ。

「ま、貴重な資源は頂いとくわ。ありがとよ。」
「貴重源だと思ってないだろう。」
「失礼だねぇ。」
クーランはマルロが素っ気ない態度を取る事は知っている。
だから強い指摘はしないが、感想だけはつい述べてしまうのだった。

「お前さん達が動けば、俺は楽に過ごせるからな。頑張れよ?」
「頑張れ?すぐに終わる。情報が入り込んできたからな。」
「やっぱ用意周到だお前さん。」
「俺の部下達が優秀なだけだ。」
そう言ってマルロは部屋を後にした。
ロッドの底をツンツン置きながら歩く姿は、クーランには見慣れた行為で。
「アイツで無理なら、俺も出るしかないな。」
と呟いた。

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